東野圭吾の長編小説「ある閉ざされた雪の山荘で」が、
東野が1992年に発表した「ある閉ざされた雪の山荘で」は、登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座を懸けたオーディションの最終選考を、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行う設定が話題を呼んだミステリー。映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能との声が多く、東野自身も「想像もしませんでした」と明かしている。
主人公・久我和幸を演じたのは重岡。映画単独初主演を果たした本作では、オーディションに参加する俳優7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我に扮した。重岡は「いただいた脚本は、謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚で読み込みました」と振り返り、「完成した映画は、物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました」と自信をのぞかせる。
監督は「荒川アンダー ザ ブリッジ」をはじめ、「ステップ」「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」など、さまざまなジャンルを手がけてきた
重岡、飯塚、東野のコメントに加え、本作の“超ティザー”および“超特報”も到着。“超ティザー”は、中央に据えられた重岡の周りに、目元を赤い線で隠された6人の人物が連なっている。“超特報”はYouTubeで公開中だ。
重岡大毅 コメント
昔から東野圭吾さんの小説はいくつか読んだことがあり、自分がまさか出演できるなんて思ってもみなかったので、オファーを受けた時はすごく嬉しかったです。
いただいた脚本は、謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚で読み込みました。
完成した映画は、物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました。
それは僕以外の役者さんの力もすごくあったし、あとはスタッフさん、監督の力があって、そこに一緒になって自分もいられたというのが、妙に感動したというか、嬉しく思いました。
観ていて、次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、
物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います。
物語がどうなっていくかという最後の結末まで、是非映画館で観ていただきたい。
きっと楽しんでもらえると思います。
飯塚健 コメント
東野さんが作られた庭園を、平成の序盤から令和仕様に手入れする。それが監督としての使命だったように思います。
枝葉を一つ切るにしても、慎重になる作業でした。また、ミステリというジャンルを扱うことも私のフィルモグラフィーからすると挑戦でしたので、楽しませていただきました。ぜひ劇場で二回、ご覧ください。
東野圭吾 コメント
「
私は作家として芽が出ず、少しでも話題になろうとミステリへのチャレンジを続けていました。
その中でも本作は、特に突拍子もない設定の物語だと自負しています。
それを映像化しようと考える人がいるとは、当時は想像もしませんでした。
原作をお読みになった方ならばおわかりでしょうが、極めて高い演出力と演技力が要求されるはずです。
果たしてうまくいくのだろうかと不安を覚えながら拝見しました。
しかしそれは全く杞憂でした。
トリッキーな世界観が監督の手腕によって完璧に成立させられており、
そこを舞台とする役者さんたちの演技も見事でした。これぞミステリ映画です。
口コミはネタバレなしでお願いします。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“監督は「荒川アンダー ザ ブリッジ」をはじめ、「ステップ」「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」など、さまざまなジャンルを手がけてきた飯塚健”/東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」映画化、重岡大毅が初の映画単独主演 - 映画ナタリー https://t.co/p7n0HQTfdW