「ほかげ」では、終戦直後の闇市を舞台に、絶望と闇を抱えたまま混沌の中で生きる人々の姿が描かれる。趣里が戦争で家族を失い、焼け残った居酒屋で体を売って生きている女、
予告編は、盗んだ食べ物を手に居酒屋へやってきた子供に、女が「ここは、あんたの来るところじゃないんだよ」と吐き捨てるシーンから始まる。そして謎の男の姿や、女と子供が少しずつ仲を深めていく様子、不穏なシーンの数々が映し出されていき、「戦争が、終わったんだ」というキャッチコピーで締めくくられた。
塚本は本作について「火と、その揺れに合わせて姿を変える影。その影の中に生きる人々を見つめ、耳をすませます。終戦企画と銘打って準備撮影を進めた『ほかげ』。世界の動きが怪しくなってきた今、どうしても作らずにはおれなかった、祈りの映画になります」と語っている。
「ほかげ」は11月25日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。同作は第80回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に正式出品される。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
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