美容師変死の内幕をワンカットで描く「メドゥーサ デラックス」特報＆ポスター解禁

A24が北米配給権を獲得したイギリス映画「メドゥーサ デラックス」の特報とポスタービジュアルが解禁された。

本作は年に一度の美容師コンテストの開催直前、優勝候補と目されていたモスカが変死を遂げたことで巻き起こるゴシップミステリー。モスカは担当のモデルが席を外したわずか数分のうちに、奇妙にも頭皮を切り取られた姿で発見された。会場にいたのは、コンテストの準備を進めていた3人の美容師と、それぞれが担当する4人のモデルたち。さらにコンテストの主催者やモスカの恋人、警備員を巻き込みながら、11人の容疑者の間に混乱と疑惑が渦巻いていく。

映画は101分の全編が疑似ワンカットに見えるよう撮影・編集された。なぜカリスマ美容師は死ななければならなかったのか、コンテストの裏側で何が起きたのか、観客は事件を捜査する探偵さながら部屋から部屋を渡り歩き、一同のうわさ話に耳を傾けることになる。特報はYouTubeで公開中だ。

ポスタービジュアルには、17世紀後半のフランス上流階級で流行した髪型コワフュール・ア・ラ・フォンタンジュを再現したモデルの姿が切り取られた。キャッチコピーは「悪意は広がる」。「君の名前で僕を呼んで」「燃ゆる女の肖像」「わたしは最悪。」などの宣伝美術を手がけたアートディレクターの石井勇一が制作している。

監督・脚本を担ったのは、美容師の親を持ち、美容院で育ったというトーマス・ハーディマン。2本の短編映画がBFI（英国映画協会）に高く評価されたことから、BFIとBBC Filmsによる支援のもと、長編デビュー作の製作が実現した。「女王陛下のお気に入り」「マリッジ・ストーリー」「カモン カモン」を手がけたロビー・ライアンが撮影監督として参加。劇中のヘアスタイリングをユージン・スレイマンが担っている。

「メドゥーサ デラックス」は10月14日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。