山本晋也84歳、30年ぶりの監督作が始動!テーマは「清く正しく厭らしく」

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現在84歳の山本晋也が監督する30年ぶりの新作映画が始動。とある地方の村を舞台に、コロナ禍で村八分にされた家族の姿を描く物語で、脚本を「夜明けまでバス停で」で第96回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画脚本賞を受賞した梶原阿貴が担当する。本日8月5日7時に、制作資金を募るクラウドファンディングがMotionGalleryでスタートした。

山本晋也の新作映画を告知するビジュアル

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1965年に「狂い咲き」で初監督を務め、以降1980年代まで多数のピンク映画を発表した山本。監督業以外にも俳優、レポーター、講演などマルチに活躍した。

エイズ、ハンセン病、原発放射能問題など常に社会問題と向き合ってきた山本が新たに選んだテーマは、新型コロナウイルス。集落から孤立し差別を受ける家族が社会に立ち向かう姿をヒューマンエンタテインメントとして描くという。

山本晋也によるコメント映像より。

山本晋也によるコメント映像より。[拡大]

YouTubeでは山本が自らコロナ禍を題材にする理由を語った映像が公開中。「あいつはしたたかに生きてますよね。第9波とか、第10波とかどんどん増えていっても死なないんだから。田舎の町ののんびりした農家家族にコロナがポンと入ってきたらどうなるのか。誰でも気にはなると思うのです。そういう映画を作るのですが、テーマは“清く正しく厭(いや)らしく”。これをテーマにして映画にします。面白いですよ」と語っている。

撮影は今秋に開始される予定。あらすじは「2020年春。とある地方の村で60年以上暮らす永野家に、東京の大学に通う孫娘が帰省する。孫娘が持ち込んだコロナウィルスが家族に感染したという噂が、村中で広まったことから、一家全員が隔離生活を送ることになる。閉塞空間の中で、ストレスは極限に達し、そのうち各々の秘密や嘘が露呈する。村八分にされた永野家は地域住民から受ける差別にどう立ち向かうのか」と発表されている。制作・配給は渋谷プロダクションが担当。

※動画は現在非公開です。

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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