スロヴェニアの映画監督
ボジッチが2019年に発表した長編デビュー作「栗の森のものがたり」は、アントン・チェーホフの短編小説にインスピレーションを受けた“大人のための寓話”。イタリアとユーゴスラビアの国境地帯にある広大な森を舞台に、妻を亡くし戻らぬ一人息子を待ち続ける棺桶職人マリオと、戦争から戻ってこない夫を待つ栗売り・マルタの孤独な人生が幻想的に描き出される。賭けごとが大好きな老大工マリオに
マリオとマルタそれぞれの“栗の地”で過ごす日々を切り取った今回の予告。「老いた棺桶職人マリオと 遠くの夫を思う栗売りマルタの 夢か現か おとぎ話みたいな話さ」という言葉も収められた。
ストーリー(公式発表より引用)
時は1950年代。かつては安息の地と呼ばれ、息をのむような美しさを誇った栗の森に囲まれた、イタリアとユーゴスラビアの国境地帯にある小さな村。第2次世界大戦終結後、長引く政情不安から人々の多くは村を離れ、または戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける。老大工のマリオは、家を出たまま戻らない1人息子からの連絡を待ち続け、投函することのない息子宛の手紙に思いをつづっては引き出しにしまう。栗売りのマルタは、戦争から戻ってこない夫からの手紙と数枚の写真を唯一の手がかりに、現在住んでいるであろうオーストラリアに旅立つ決意だ。そんなある日、マルタとマリオは出逢い、互いの身の上を語りながら、その境遇を思いやる。そしてマリオはマルタにある提案を持ちかけるのだが……。
映画ナタリー @eiga_natalie
夢か現か…老人と栗売りの孤独な人生描く寓話「栗の森のものがたり」予告(新写真12枚)
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