東宝の創立90周年を記念した舞台「千と千尋の神隠し」。このたび、2024年4月から7月にわたり、イギリス・ロンドンのウェストエンドで初の海外公演を行うことが明らかになった。
ロンドンでの上演は日本語で行われ、劇場は約2300席を誇るウェストエンドのロンドン・コロシアム。日本人キャストによる日本語での海外公演としては演劇史上最大の規模に。なお東宝演劇の海外公演はこれまでに多数あったが、日本公演時のプロダクションが海外で日本語による演劇を3カ月間にわたり上演することは、日本の演劇界として類を見ない試みとなった。
また海外公演と同時期の2024年4月から、愛知・福岡・大阪・北海道をめぐる全国ツアーも決定。2024年3月に行われる東京・帝国劇場での再演を含め、4月に愛知・御園座、4月から5月に福岡・博多座、5月から6月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、6月に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで上演される。本日8月2日にはロンドン・コロシアムでの公演チケット先行販売のエントリーがスタートした。
橋本、上白石らのコメントは以下の通り。ロンドン公演、全国ツアーのキャスト詳細は続報を待とう。
※宮崎駿の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
舞台「千と千尋の神隠し」
2023年8月13日(日)~8月26日(土)愛知県 御園座
2024年3月 東京都 帝国劇場
2024年4月~7月 イギリス ロンドン・コロシアム
2024年4月 愛知県 御園座
2024年4月~5月 福岡県 博多座
2024年5月~6月 大阪府 梅田芸術劇場メインホール
2024年6月 北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)コメント
ジョン・ケアードさんと初めて会った日、ぼくと宮さん(宮崎駿)は、この人は信頼できる── それがこの企画のスタートでした。
ぼくらはジョンを信頼して、すべてをお任せしました。
初演において高い評価をいただいたのも、ジョンをはじめ、キャスト、関係者の皆さんのご努力あってのもの。
深く敬意を表します。
そしてそれが国内での再演、更にジョンのお膝元、ロンドンでの公演へとつながったのだと思います。
「千尋」が舞台の本場でどのように評価されるのか、非常に楽しみです。
ジョン・ケアード(翻案 / 演出)コメント
日本オリジナルの舞台版「千と千尋の神隠し」を来年ロンドン・コロシアムにて披露することを誇らしく嬉しく思います。2022年の創作過程において素晴らしい時間を過ごした我々ですが、幸せなことに今度はイギリスの観客を宮崎駿のマジカルな世界へ神隠しするのです。神と蛙、竜と魔法使い、巨大な赤ん坊と弾む頭、蜘蛛の腕を持つ釜焚き男、顔を持たない寂しがり、そして勇気・アイデンティティ・愛を勇ましく探求する少女の世界へと。
橋本環奈 コメント
2022年に帝劇で初演し、日本全国の大変多くのお客様にご覧いただきました、舞台「千と千尋の神隠し」が、2024年4月から7月までロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで上演されることになりました!
ロンドンで千尋を演じるなんて、矜持をもって臨みたいと思います。
今までは、日本人の方に日本語の言葉で届けてきたわけですけれど、ロンドンではそれをどう伝えるのか……。
もっと伝わりやすくしなくてはいけないのか……。私達の表現も変わりそうです。
楽しみでありつつ、今から稽古の心配をしています(笑)。
上白石萌音 コメント
日本語で演じられる、日本でやった形そのままに持っていけることはすごく名誉なことで、日本のお客様に楽しんでいただけたものが、ロンドンの方にどう届くのか楽しみですし、とても幸せで光栄なことだと思っております。
国内の全国ツアーと共に、4月から7月まで、ロンドン・ウェストエンドで、二か国同時上演をいたします。
ぜひ千尋に会いに来てください! 劇場でお待ちしています!
ロンドン・コロシアムより
ロンドン・コロシアムは舞台「千と千尋の神隠し」のヨーロッパ初演の拠点となり、他にはない素晴らしい文化的イベントを開催できることをうれしく思います。
国際的なプロデューサーとして名高い東宝とPWプロダクションズと共に、来春、才能溢れる日本ツアーのオリジナルカンパニーをロンドンに迎えることを楽しみしています。
イアン・ギリー(共同製作 / PWプロダクションズ マネージングディレクター兼共同最高経営責任者)コメント
2022年に東宝製作の舞台「千と千尋の神隠し」を観に訪日した時、私たちはその出来栄えに圧倒され、世界のより多くの観客に届けなくてはならないと確信しました。私たちは、東宝と、類まれなるクリエイティブチームと共に、この素晴らしい作品に取り組めることにとてもワクワクしています。
松岡宏泰(製作 / 東宝株式会社 代表取締役社長)コメント
舞台「千と千尋の神隠し」が、いよいよロンドン・ウェストエンドに上陸します。
東宝は1970年代から、オリジナルミュージカルの海外でのライセンス上演を行っていますが、日本生まれのカンパニーが海を越えて世界へと赴き、しかも3か月の長きにわたり、日本語で演劇をお届けすることは、90年以上に及ぶ東宝の歴史で初めての挑戦ですし、日本の演劇界においても殆ど例のない出来事ではないでしょうか。
宮崎駿監督、
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