ドキュメンタリー映画「くるりのえいが」の予告編とメインビジュアルが解禁された。
1996年に
佐内正史が撮影、服部一成がデザインを担ったメインビジュアルには、静岡・伊豆のスタジオ前で並ぶ岸田、佐藤、森の姿が。「スタジオという小宇宙で未知の音を探す旅」というコピーが添えられている。予告編はYouTubeで公開中だ。
なおこのたび岸田、佐藤、森のコメントが到着。岸田は「思い返す限り、この3人で音楽を作っているとき、私は退屈な思いをしたことがない」、佐藤は「くるりとはどういうバンドなのか、曲作り、レコーディングを経て、たくさんの事を知っていただけると思います」、森は「曲が生まれる瞬間から徐々に構築して完成していく過程は、この三人でしか得られない不思議な喜びに満ち溢れていました」とつづった。
「
岸田繁 コメント
くるり結成後数年、志半ば。オリジナル・メンバーである森信行と袂を分かつことになったのは2003年頃。
その後現在に至るまで、くるりは長い時間をかけてそのスタンスを変えていくことになる。
長きにわたり随分と遠くまで旅を続けていた。
直感を頼りに引き寄せられた伊豆スタジオ。私たちにとって最高の環境だった。
大人になって随分経つ私たちは、お互いの才覚や意思をきめ細やかにフックアップしていけるようになったような気もするし、相変わらず人間として全く噛み合わない部分も少なくない。家族とも恋人とも、仕事仲間や友人とも違う、不思議な集合体。謎の結晶。それが私にとってのくるりだ。予定調和という名の「退屈」はこのバンドには全く似合わない。
思い返す限り、この3人で音楽を作っているとき、私は退屈な思いをしたことがない。今も相変わらず、変人の集まりでしかない。お互いそう思っていることだろう。
この会話もままならない3人は、音楽を通してコミュニケーションを取っているかのようにみえて、超自然体であるお互いとの距離の取り方がとにかく絶妙なのである。
佐藤征史 コメント
伊豆スタジオには窓がある!
そんな単純な理由でこの映画の舞台は決まりました。天気の変化や、時間の経過がわからない場所で煮詰まるのがほんとに嫌いなんです。
そう、バンドのドキュメンタリーといえば、メンバー同士のあれこれやどれそれを期待されているかも知れません。しかしこの映画はくるりのオリジナルメンバー3人が集まり、楽曲がいかに生まれ、どう成長し、みなさまの元に届くかを追ったドキュメンタリーです。
くるりとはどういうバンドなのか、曲作り、レコーディングを経て、たくさんの事を知っていただけると思います。そして、くるりを好きになっても、嫌いになっても、この映画で生まれた音楽がみなさまの特別な一曲になってくれれば幸せです。
森信行 コメント
くるりを脱退してから、ライブ、レコーディングは何度か一緒にやってましたが、新しい曲のレコーディングをしたことは一度もありませんでした。
そんな日がくるといいなぁとぼんやり思っていましたが、まさか一緒にレコーディングのドキュメント映画を撮ることになるとは!
正直戸惑いや不安もありましたが、いざ始めてみると、とても刺激的で楽しい毎日でした。
曲が生まれる瞬間から徐々に構築して完成していく過程は、この三人でしか得られない不思議な喜びに満ち溢れていました。
20年ぶりに三人の直感で紡いだ音が、みなさんにどう響くのか本当に楽しみです!
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スタジオという小宇宙で、ドキュメンタリー映画「くるりのえいが」予告編が解禁(コメントあり)
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