本作は、“そう遠くない未来”を舞台にした物語。人類が生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚を失った状況下で、“加速進化症候群”のアーティスト・ソールが体内に生み出す新たな臓器にパートナーのカプリースがタトゥーを施し摘出する前衛ショーは、チケットが完売するほどの人気を博していた。そんな中、政府は人類の誤った進化と暴走を監視するため“臓器登録所”を設立。そしてソールのもとに、生前にプラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる。
映像には、目と耳を縫い付けられ、全身に耳を付けた“イヤーマン”がしなやかに舞うシーンが収められた。彼は「今こそ耳を傾けるべき時」というメッセージを体現する存在だという。ギリシャの前衛舞踏家タソス・カラハリオスが、メイクに4時間掛けて約40個の耳を装着し、イヤーマンを演じた。
なおクローネンバーグは、本作について「SFファンではない人が興味を持って観てくれたらうれしい。ジャンルに留まらない何かを見出して興味を持ってくれたわけだから。SFとホラーは、ジャンルファンを超えた幅広い観客にリーチする可能性を秘めているんだ」と語った。
「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」は8月18日に東京・新宿バルト9ほか全国で公開。ヴィゴ・モーテンセン、レア・セドゥ、クリステン・スチュワートらがキャストに名を連ねた。
ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud
全身に約40個の耳、耳、耳…クローネンバーグ新作で“イヤーマン”がしなやかに舞う(動画あり / コメントあり)
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