市民による100日間の抗議追った「戦車闘争」の続編公開、今回はマスコミから証言収集

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ドキュメンタリー「続 戦車闘争 [戦争]を伝え続けるということ」が、8月5日より神奈川のシネマ・ジャック&ベティほか全国で順次公開されることが決定。監督の小池和洋、ナレーションを担った武藤十夢のコメントが到着した。

「続 戦車闘争 [戦争]を伝え続けるということ」場面写真

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ベトナム戦争真っ只中の1972年、神奈川・相模原市から戦地に送るため輸送されていたアメリカ軍の戦車を一般市民が100日間にわたって止めたという出来事に迫った「戦車闘争」の続編となる本作。前作はデモ参加者、機動隊、戦車を輸送した運送会社の社員といった当事者や専門家らの証言によって構成されていた。一方今作は新聞記者やカメラマンなど主にマスコミ関係者からの声を集め、写真・秘蔵映像とともに闘争に光を当てる。そして歴史的意義、背景、報道の在り方、その後の影響などを多角的にあぶり出していく。作中ではジャーナリストの斎藤貴男や、鴻上尚史にもインタビューを実施している。

「続 戦車闘争 [戦争]を伝え続けるということ」場面写真

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前作でプロデューサーを務めた小池は「熱い闘いの背景には、ベトナム戦争と、それに加担する日本の現状を正確にレポートする新聞記者やカメラマン、ジャーナリストらの冷静な目がありました。彼らが見た『戦車闘争』は、政治家や活動家によって語られる社会運動とは違った、より客観的、第三者的な運動批評として、ぜひとも記録しておきたいと思いました」と述懐。武藤は「これが実際に起こったことだなんて信じられないというのが率直な感想です。しっかり受け止めて、今を生きる人達に伝わったらいいな、伝わって何か思うことがあったらいいなと願っています」とつづった。

小池和洋 コメント

非武装の市民が、結果として100日間、戦場へ送られる戦車を阻止したという市民運動は、世界的に見ても例を見ないそうです。そういう稀な運動が、私の地元・相模原で起こっていた。しかもあまり知られておらず、ドキュメンタリー映画として取り上げてみたいと思ったのが、プロデューサーを務めた前作「戦車闘争」です。
50年前と変わることなく、日本はアメリカの「戦争補給地」「戦争中継地」であるにもかかわらず、米軍基地前で戦車闘争のような市民運動が起こる気配はありません。もう日本では戦車闘争のような反戦運動は起こらないのか? SNSが発達した現代こそ、見知らぬ人同士を集めやすいはずなのに? 日本と日本人は、アメリカが起こす戦争に否応なく巻き込まれていくだけなのか? ......と次々と疑問がわき起こり、そもそも戦車闘争を引き起こした原因は何だろう?と考えたのが「続 戦車闘争」制作のきっかけです。
熱い闘いの背景には、ベトナム戦争と、それに加担する日本の現状を正確にレポートする新聞記者やカメラマン、ジャーナリストらの冷静な目がありました。彼らが見た「戦車闘争」は、政治家や活動家によって語られる社会運動とは違った、より客観的、第三者的な運動批評として、ぜひとも記録しておきたいと思いました。

武藤十夢 コメント

映画の内容が、よりリアリティをともなって皆さんに伝わるようにしっかり読ませていただきました。これが実際に起こったことだなんて信じられないというのが率直な感想です。しっかり受け止めて、今を生きる人達に伝わったらいいな、伝わって何か思うことがあったらいいなと願っています。
今の日本が平和なので「戦争」と聞いてもどうしても実感がわかないものですが、昔、実際にあった出来事を知ることで、このようなことが2度と起きないよう、そして今を生きる者として、「平和」を改めて心がけていきたいものだと感じました。

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(c)戦車闘争の映画をつくる会/バーズフィルム/シネマエンジェル

読者の反応

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Ma2Mari @ma_tsu_ma_ri

#相模原戦車闘争
続編もついに完成したんですね
8.5から公開。みなくちゃ

「非武装の市民が、結果として100日間、戦場へ送られる戦車を阻止したという市民運動は、世界的に見ても例を見ない」

「50年前と変わることなく日本はアメリカの「戦争補給地」「戦争中継地」」

https://t.co/1abCrVJEi5

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