開催をめぐる賛否がある中、東京・日本武道館で執り行われた国葬。本作では日本国内の10都市でカメラを回し、国葬当日の人々の姿が記録された。取材・撮影が行われたのは東京、山口、京都、福島、沖縄、北海道、奈良、広島、静岡、長崎。YouTubeでは特報が公開中だ。なお本作の配給は東風が担う。
大島は「国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数十人ですが、そこには実に様々なバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を観てたいへん困惑しています」と語っている。全文は下記の通り。
大島新 コメント
こんにちは、大島新です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬が近づくにつれ、自民党の議員と旧統一教会の関係が次々と明るみになり、世論調査では国葬反対の声が増していきました。またか。私はこの空気に懐疑的でした。「みんなが反対と言っているから反対」しているように思えたからです。日本人の多くは、少数派の側にいたくない。この数年、私がつくづく感じていることです。だって、そのわずか2か月前、安倍さんが亡くなった2日後に行われた参議院選挙で自民党を大勝させたのも、日本の有権者でしたから。そこで、9月27日に全国10都市で撮影をする映画を作ると決めました。国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数十人ですが、そこには実に様々なバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を観てたいへん困惑しています。
関連記事
安倍晋三の映画作品
リンク
ポレポレ東中野 @Pole2_theater
2022年9月27日「国葬の日」全国10都市の人々を記録したドキュメンタリー公開(特報あり / コメントあり) https://t.co/a6ZmAxKaU5