望月六郎が監督した「スキンレスナイト」デジタルレストア版公開、城定秀夫は「ぼろ泣き」

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「鬼火」「恋極道」などで知られる望月六郎が監督した映画「スキンレスナイト」のデジタルレストア版が9月16日に東京・K's cinemaほかで公開される。

「スキンレスナイト ―デジタルレストア版―」ポスタービジュアル

「スキンレスナイト ―デジタルレストア版―」ポスタービジュアル

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1991年に公開された「スキンレスナイト」は望月の一般映画デビュー作であり、自伝的要素を含んだ作品だ。主人公・加山睦郎はかつてピンク映画を撮っていたが、妻と娘を養うため小さなアダルトビデオ製作会社を経営している。刺激ばかりを求められるAV業界に肌が合わなくなってきていた矢先、睦郎は学生時代に撮影した未完の8mm映画を偶然発見。「また自分で映画を撮りたい。あの頃の自分に戻ってみたい」という衝動に駆られた彼は、過去に抱いた夢と日々の仕事の間で揺れ動くある日、10日も会社を空けて失踪してしまう。映画監督の石川欣が陸郎、八神康子が陸郎の妻を演じたほか、桂木文佐藤正宏宮下順子河原さぶもキャストに名を連ねた。

このたび到着したポスタービジュアルには、仲むつまじい家族の後ろにボンデージ姿の女性が映り込んでいる。また「娘にはバレたくない」というキャッチコピーが添えられた。望月は「自叙伝的映画…でもフィクションです。嘘ばっかりです。許してください」と述べ、望月同様ピンク映画も手がけてきた城定秀夫は「30年ぶりに観たのですが、あまりに自分の人生と重なる部分が多く、ぼろ泣きしてしまいました」「ちっともキラキラしていない青春映画の大傑作です!」とたたえた。

望月六郎 コメント

「コンドームのない夜」…そんな命名だったが、“skinless”には文字通り「皮膚が剥けた」=「ヒリヒリした」そんな意味があるとベルリン映画祭で知りました。30年ぶりの再上映、最初の試写会が迫ると10日間程いつもと全く違う夢を見てうなされました。自叙伝的映画…でもフィクションです。嘘ばっかりです。許してください。

城定秀夫(映画監督)コメント

30年ぶりに観たのですが、あまりに自分の人生と重なる部分が多く、ぼろ泣きしてしまいました。
画面の中ではアウトローなんて聞こえのいい言葉では括ることのできない、泥臭く、くたびれた男たちが、静かに、猥雑に、もの悲しく生きていて、これこそが僕の知っている青春そのものだと思いました。
ちっともキラキラしていない青春映画の大傑作です!

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