第32回日本映画プロフェッショナル大賞の授賞式が本日6月17日に東京・テアトル新宿にて開催され、「
今村夏子の小説をもとにした「こちらあみ子」では、広島で暮らす少し変わった少女・あみ子のあまりにも純粋で素直な行動が、周囲の人々を否応なく変えていくさまが描かれた。森井は「驚いていますし、大変名誉なことだと思っています」とダブル受賞を噛み締め、「表現を選ばずそのまま言ってしまうと、僕はあみ子というキャラクターを愛しています。くせのある子なんですけど、スクリーンを通してお客さんにも好きになってもらえたらいいなと思って撮っていました。それが作品賞につながったのなら、作ってよかったです」と思いを述べる。新人監督賞の発表の際には、あみ子を演じた
川和田が手がけた「マイスモールランド」は、在留資格を失った在日クルド人の少女とその家族の物語。川和田は「どうにかこの映画を届けたいという思いで、5年ぐらいかけて完成させることができました」と話し、「この映画では、私たちのすぐそばにある難民申請者の状況を描いています。私がこのことを知ったのは7年ほど前なのですが、今に至るまで状況はよくなっていないどころか、最近さらに悪くなってしまう法案が通ってしまうことがありました。この作品が(現状を)少しでも知るきっかけになってくれればいいなと思います」と切実な思いを口にする。また、川和田に花束を渡した主演の
特別賞には「
第32回日本映画プロフェッショナル大賞の結果は以下の通り。
第32回日本映画プロフェッショナル大賞 受賞結果
ベストテン
1位「こちらあみ子」
2位「夜明けまでバス停で」
3位「マイスモールランド」
4位「よだかの片想い」
5位「夜を走る」
6位「さかなのこ」
7位「LOVE LIFE」
8位「愛なのに」
8位「冬薔薇」
10位「メタモルフォーゼの縁側」
作品賞
「こちらあみ子」
主演女優賞
主演男優賞
監督賞
新人監督賞
森井勇佑「こちらあみ子」
川和田恵真「マイスモールランド」
特別賞
「死刑にいたる病」製作チーム(映画界への貢献に対して)
名古屋シネマスコーレ(長年の功績に対して)
森井勇佑の映画作品
リンク
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】「こちらあみ子」日プロ大賞で作品賞&新人監督賞、大沢一菜「みんなに届いてうれしい」(写真14枚)
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