1970年に黒澤明が「どですかでん」のタイトルで映画化したことでも知られる、山本周五郎の小説「季節のない街」をベースにした本作。舞台は、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅だ。希望を失ってこの“街”にやってきた主人公・半助こと田中新助が、住人たちの姿に希望を見出して人生を再生しようとするさまが描かれる。
タツヤの母・しのぶを坂井、タツヤの兄・シンゴをラッパーとしても活動する
また、この街に慰問で訪れてそのまま住みついてしまった元アイドル・沢上みさお役で
このたび9種のキャラクターポスターも解禁。各ポスターには街の人々の姿が捉えられ、半助目線のキャッチコピーがそれぞれ添えられている。宮藤は黒澤の「どですかでん」に言及しつつ「53年の時を経て、令和版を作るなら、誰を誰に変換しよう。映画好きの飲み会でいちばん盛り上がるやつ。楽しくないわけがありません」とつづり、「どっちを向いても個性しかない。皆さんの素晴らしい瞬間をカメラに収めるだけで精一杯でした」とコメントした。
「季節のない街」は、8月9日にディズニープラス スターで全10話一挙独占配信。宮藤のほか「いとみち」の
宮藤官九郎 コメント
黒澤明監督の「どですかでん」には、当時の名優、怪優が顔を揃える。
田中邦衛さん、井川比佐志さん、伴淳三郎さん、三波伸介さん、三谷昇さん、菅井きんさん。
53年の時を経て、令和版を作るなら、誰を誰に変換しよう。映画好きの飲み会でいちばん盛り上がるやつ。楽しくないわけがありません。
似てればいいってもんじゃない。例えば、濱田岳くんと別現場で会った際に、その優しい声と、スイッチが入った瞬間、うっすら目に狂気が宿るところが、六ちゃんにピッタリだと思ったけど「電車バカの役、やりません?」とは言いづらかったし、本人も「喜んで!」とはならないだろうから慎重に交渉しました。お母さん役の片桐はいりさん、荒川良々&MEGUMIさん夫婦、増子直純&高橋メアリージュンさん夫婦のように、他いないでしょう!というくらいバチっとハマるケースもあったし、藤井隆さんが溺愛する“ワイフ”のキャスティングで悩んだ末、自分の口からLiLiCoさんの名前が出た時は、ひょっとして俺、天才なのか?と勘違いしたし、塚地武雅さんと前田敦子さんの大家族を想像しただけでニヤニヤした。もう撮らなくていいかってくらい楽しかったです。
さらに撮影が始まると、現場は驚きの連続でした。いつか建てる家の話を淡々と語るホームレス親子。あんな表情豊かな又吉さん、見たことないです。大沢一菜さんの、時折、誰よりも大人に見える眼力の強さ。長男ばかり可愛がるお母さん役、坂井真紀さんの歪んだ母性、YOUNG DAISくんの飄々とした佇まい。長老役のベンガルさんの軽さと哀愁、ほぼ声を発しない三浦透子さんの説得力。飲んだくれの屁理屈男をあんな風にナチュラルに演じられるのは岩松了さんしかいないし、その奥さん役、広岡由里子さんの肝の据わった無表情。ただ一人、街に染まらない主人公の元恋人を好演してくださった佐津川愛美さん、ただひたすら危険な男を躊躇なく演じ切った奥野瑛太さん、白い黒幕、鶴見辰吾さん、季節はないけど個性はある街。どっちを向いても個性しかない。皆さんの素晴らしい瞬間をカメラに収めるだけで精一杯でした。
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堺 一平(いゃん) @ippeisama
こりは観たい
三浦透子、濱田岳らが配信ドラマ「季節のない街」に出演 9種のキャラポスターも解禁(宮藤官九郎コメントあり) https://t.co/Gqdi2rdJh7