「鏡の中の女」京都で上映、イングマール・ベルイマンによる舞台作品の公演を記念

スウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンが監督を務めた「鏡の中の女」が、京都・出町座にて6月23日から29日まで1週間限定上映される。これは7月8日、9日に京都・京都芸術劇場 春秋座にて行われる、ベルイマン作の舞台作品「ヴィクトリア」公演を記念したもの。

「鏡の中の女」の主演はベルイマンと公私ともにパートナーであったリヴ・ウルマン。自身の患者が快復する見込みがないことから精神のバランスを崩した女性精神科医イェニーの苦悩が描出される。第49回アカデミー賞では監督賞と主演女優賞にノミネートされた。

また「ヴィクトリア」は当初、長編映画のために書かれたが、ベルイマンが女性のクローズアップのワンショットのみでの映像化を求め、実験的なアプローチゆえに、どの映画会社も映画化を却下。その後1990年に彼自身の演出で映像ではなくラジオドラマとして発表された異色の独白劇だ。このたびのシス・カンパニーによる公演「ヴィクトリア」では藤田俊太郎演出により大竹しのぶが1人芝居に挑む。

6月26日の「鏡の中の女」上映後にはアフタートークの開催も決定。藤田が登壇し、演劇人としての顔も持つベルイマンについて、作品世界の魅力を語る。