第17回「このミステリーがすごい!大賞」を受賞した倉井眉介の小説を実写化した本作。怪物の仮面をかぶり斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が起こる中、弁護士・二宮彰は次のターゲットに選ばれてしまう。警視庁の天才プロファイラー、二宮の婚約者、二宮の協力者であるサイコパス医師、過去の殺人事件の容疑者といった人物の思惑も絡み合い、捜査は混迷。しかし二宮は犯人をも凌駕するほどの冷血非情なサイコパスだった。事件の謎を解き、犯人の正体を暴かなければ殺されるという極限状況に追い込まれた二宮は逆襲を始める。
亀梨は目的のためには手段を選ばず殺人すらいとわない二宮役で出演。菜々緒は捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー戸城嵐子、吉岡は二宮の婚約者で父親の不審死にふさぎ込む荷見映美に扮する。またサイコパス医師・杉谷九郎役で
YouTubeで公開された特報には、二宮が高所から人を投げ落とす様子や、猟奇殺人犯に襲撃されるシーンを収録。「狂ってる方が生き残る」という文字が映し出され、二宮が犯人へ復讐を誓う場面も捉えられている。
亀梨は役作りについて「細かい表情や目の使い方を意識しました。サイコパスの二宮のキャラクターを作るうえで、表情や目の表現は重要なのではないかと考えて。「サイコパス」というワードは印象が強いのですが、過度に強い表現をしてしまわないよう、欲望を抑えながら演じました」とコメント。菜々緒は「三池監督からはプロファイラー捜査員として、サイコパスな要素も取り入れて欲しいという要望があったので、現場検証や捜査シーンの時など、事件や証拠に執着する様子を意識しながら演じさせていただきました」、吉岡は「亀梨さん演じる狂気を孕む男性に恋をしてそれが少しずつ歪んでいく…どんなに美しい精神を持った人でも彼の前では脆く無惨に散っていく、そんな様を意識して演じました」と語っている。三池は初タッグとなった亀梨に関して、「無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ」とつづった。
亀梨和也 コメント
役作りについて
撮影前に監督・プロデューサーさん・スタッフの皆さんと台本についてお話をさせていただく機会があり、今までに無いような表現・キャラクターの特徴をどう出していくか相談させていただき、演じる方向性を決めさせていただきました。実際に演じる時には、細かい表情や目の使い方を意識しました。サイコパスの二宮のキャラクターを作るうえで、表情や目の表現は重要なのではないかと考えて。「サイコパス」というワードは印象が強いのですが、過度に強い表現をしてしまわないよう、欲望を抑えながら演じました。
三池崇史との初タッグについて
三池監督のお写真や作品を拝見させていただいている中で、僕自身の勝手なイメージですが、ものすごくストイックで硬派な方なのではという印象を持っていました。顔合わせで初めてお会いする時はものすごく緊張していたのですが、実際にお会いしてお話をさせていただくと、すごく笑顔が素敵な方で、物腰も柔らかく、ふわっとした淡い優しいオーラを監督から感じました。撮影現場は、もちろんシーンによってはストイックに突き詰めていくところもあるのですが、監督をはじめ、スタッフの皆さんの作ってくださった温かみに溢れた愛情ある現場にすごく感動しました。
菜々緒、吉岡里帆との共演について
菜々緒さんとは以前も共演させていただいていたので撮影にはすごく入りやすかったです。役柄の関係性としては、緊張感のある設定だったのですが、撮影を楽しみながらあうんの呼吸で素敵な撮影が出来たと思います。吉岡さんとご一緒するのは今回が初めてでした。吉岡さんとは共演初日から凄くヘビーなシーンの撮影だったのですが、本当に全身全霊で作品やキャラクターにエネルギーを向けてくださる方だったので、僕自身も彼女のエネルギーを感じながら、うまく融合して撮影させていただくことができたと思います。
映画「怪物の木こり」はどんな作品?
それぞれのキャラクターを通して、人間の心の美しい部分と、そうではない部分をどちらも映像としても切り取ってもらえていると思います。また、音楽を含めて、三池監督がこの作品をどういう風に仕上げてくださるのか非常に楽しみです。作品のテーマを、映画を見てくださった皆さんに考えていただきつつ、何かを感じてもらいながら、最後にはハッとしていただける結末でもあるので、存分に楽しめる作品になるだろうと、非常に期待しております。
菜々緒 コメント
役作りについて
三池監督からはプロファイラー捜査員として、サイコパスな要素も取り入れて欲しいという要望があったので、現場検証や捜査シーンの時など、事件や証拠に執着する様子を意識しながら演じさせていただきました。原作とは少し違った戸城嵐子になっていると思います。
亀梨和也との共演について
亀梨さんの持つ目力と役に入った時の雰囲気が、私が原作を読んだ時の彰そのもので、対面で芝居した時に体が震える感覚があったのを今でも覚えています。
セットチェンジなどの待ちの時などには優しく声をかけてくださり、役に入っている時とのギャップに少し怖さも感じたほどでした。
映画「怪物の木こり」はどんな作品?
サイコパス対サイコパスのサイコスリラーというだけではなく、人間とは、人の心とはなんなのかということを考えせられる作品だと感じました。
吉岡里帆 コメント
役作りについて
私が演じた映見という女性は、ピュアな想いと、影を背負いながらも前向きに生きていく精神力を持っている善良な人間です。
そんな彼女ですが、亀梨さん演じる狂気を孕む男性に恋をしてそれが少しずつ歪んでいく…どんなに美しい精神を持った人でも彼の前では脆く無惨に散っていく、そんな様を意識して演じました。
亀梨和也さんとの初共演について
亀梨さんの演じるサイコパスな二宮は色っぽく、儚さもあり、ただ単に憎むことのできない不思議な魅力があるように感じました。皆様もきっと二宮に翻弄されることかと思います。
映画「怪物の木こり」はどんな作品?
人を狂わせていく二宮の危うさと翻弄されていく人達の切なさが三池さんの手によって激しくロマンチックに描かれていくところが見どころの作品になるのかなと思います。ドキドキしながら見て頂けると嬉しいです。
三池崇史 コメント
法では裁けぬ男と女の物語。
あなたはすべての登場人物を赦し、愛することでしょう。
これは暴力と癒しの映画です。
原作を映画化するにあたっての気持ち
リスペクト。
原作を愛し、スタッフ、キャストの才能を愛する。
そこから生まれるバイオレンスを、心の底から楽しんでいただきたい。そんな思いで撮影に臨みました。
亀梨和也との初タッグについて
「自分の感性の赴くままに自由に演じてほしい」と伝えました。
無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“監督は三池崇史が務め、脚本は小岩井宏悦が手がける”/亀梨和也×菜々緒×吉岡里帆で「怪物の木こり」実写化、サイコパスと猟奇殺人犯が対決 - 映画ナタリー https://t.co/8w4tgYqccl