水谷豊、初の自伝で俳優としての美学・忘れられない共演者を明かす

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「相棒」シリーズへの出演で知られる俳優・水谷豊が半生を振り返った書籍「水谷豊 自伝」が、7月13日に発売される。

水谷豊

水谷豊

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1952年生まれ、北海道出身の水谷は、13歳で劇団ひまわりに入団して以降、テレビドラマ、映画、舞台など多くの作品に参加してきた。近年は映画監督としても活躍中で、これまでに「TAP -THE LAST SHOW-」「轢き逃げ -最高の最悪な日-」「太陽とボレロ」を手がけた。

水谷豊 自伝

水谷豊、松田美智子「水谷豊 自伝」
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本書では、水谷が出演作にまつわるエピソードや実人生を語る。旧友の作家・松田美智子が聞き手を担い、子役時代の思い出、初めての挫折と衝動的な家出、「傷だらけの天使」での忘れられない共演者、「熱中時代」の本当のモデル、離婚と再婚、親友との別れ、切望した“相棒”と“裏相棒”、俳優としての美学、監督としての思いなどが紡がれた。水谷本人によれば「こんなに自分の過去を振り返ろうとしたことは一度もなかった」とのことだ。

「水谷豊 自伝」メイキングストーリー

初めての著作刊行へ水谷豊さんの背中を押したのは、松田美智子さんが聞き手になってくれるなら、長いあいだ自分が繰り返し自問し続けてきたことの答えが見つかるかもしれないという「淡い期待」でした。水谷さんは20代前半当時、親友である松田優作・美智子さんご夫妻の家をしばしば訪れ、夜中まで話し込んで泊めてもらったこともある間柄。お互いに気を許した仲だからこそ話ははずみ、当初の予定を大きく超え、立ち会った編集者も驚くほどのエピソードや想いが飾らない言葉で明かされました。いわく、世も人の生も有為転変。ですが、水谷さんに湿った気配はありません。淡々と、ときにウイットを交えて語られる肉声を、松田さんは旧友の情愛と作家の感性で受け止め、書き留めて本作は共著として刊行されることとなりました。
「細かいところが気になるのが僕の悪い癖」とは「相棒」杉下右京の口癖ですが、細かいところに神が宿るのが書籍の世界。読み終えた後に、またあの口癖が聞こえてくるかもしれません。「最後に一つだけよろしいですか?」。「人間、本気になって何かに向かえば、自分でも思わぬことができるようになったりするものですよ」。水谷さんは果たして自問し続けてきた答えを見つけることができたのでしょうか。ぜひ本書を手に取り、お確かめください。

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『水谷豊 自伝』新潮社(7月13日発売予定)

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