「邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者」が7月28日に東京・TOHOシネマズ 日本橋、大阪・大阪ステーションシティシネマほか全国で順次公開される。メインビジュアル、予告編、場面写真が一挙解禁された。
大正時代に生まれた無名の伝統芸能「真正女澤正劇」をベースに、文化継承の難しさが描かれる本作。仕事に行き詰まり、鬱積した日々を過ごす脚本家の沢田冴之介には、とある大衆演劇一座の後継者争いに巻き込まれた過去があった。一座の座長・沢田の息子である冴之介と、剣劇の腕を認められている座長の弟子・銀次は互いに嫉妬心を抱いていたが、ある日の稽古中に銀次の刃先が冴之介の片目を突いてしまったことで、冴之介は役者を続けられなくなり、銀次は一座を追いやられてしまう。劇中では2人の過去と現在、夢と現実が交差する物語がつづられる。
「仮面ライダー龍騎」の
このたびYouTubeで公開された映像は、冴之介が脚本家としてくすぶっている姿から始まり、役者たちが舞台に立つ様子や、再会した冴之介と銀次の姿が映し出される。メインキャストを捉えた場面写真は5点解禁された。
須賀貴匡 コメント
「邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者」2021年コロナ禍での撮影期間が懐かしく思う日々。
昨今の日本映画にはなかなか出来ないスタイルのこの作品。人間にとってとても大切な要素が沢山詰まっていると思っております。どうか1人でも多くの方々に届き、何を受けとって頂けるか今からとても楽しみにしております!
松林慎司 コメント
ロケ地である重要文化財・八千代座に撮影日前日に伺った時の事を鮮明に覚えてます。
華やかな劇場の天井、歴史を感じる花道と板の上、お客様をいざなう様な提灯。
「邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者」の世界に気持ちが一気に高ぶりました。
日本の伝統芸能継承の物語を映像化、沢竜二先生のご出演。
三天屋多嘉雄監督の想いを感じ取っていただけたらと思います。
沢竜二 コメント
受賞おめでとう。
「可愛い子には旅させろ」と言う諺がある。
他人の所で苦労させれば、立派な大人に成るからだろうが、私の弟子に成った頃の多嘉雄は体は弱く彼の親も、私も大変だったが、テレビを二、三本撮り映画の台本を仕上げ、監督をやり乍ら作り上げた。そして今は大学院迄行き、「邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者」で、いくつもの賞を頂いた。師匠想いの沢一門の出世頭の大谷翔平こと三天屋多嘉雄である。
三天屋多嘉雄 コメント
真正女澤正とは、沢竜二先生のお母様の名で、
大正の初期、新国劇の澤田正二郎から命名されたことに由来します。
そして、この真正女澤正の真髄は人情劇であり、
歴史の影で脈々と受け継がれております。
私は沢竜二の弟子として、この真正女澤正の火を消すわけにはいきません。
その一心で、師匠と弟子の情というものを、この映画で描きました。
思い返せば、沢竜二先生に弟子入りしたのは、もう20年近く前の事。
入門当初は何もできない若造でしたが、師匠は血のつながりもない弟子に、長い年月深い情をかけてくださりました。
今、色んな事ができるようになり、海外で数々の賞を頂けたのは、沢先生の弟子であったからに他なりません。
世知辛い世の中で、女澤正の人情劇が世界各国で伝わり、とても嬉しく存じます。
明永喜年(プロデューサー)コメント
YouTubeやTikTokに慣れ親しんだ人たちにも、映画「邯鄲の夢 三重芝居と四人の役者」を見てもらい、どこか懐かしく、味わい深い大衆演劇や、その舞台裏も知って、身近に感じて、噛めば噛むほど味が出るような面白さを感じて貰いたいです。手始めに、大衆演劇と現代劇を掛け算にした芝居を創ってみるというのが、三天屋監督と目指したアプローチです。大衆演劇の舞台のように、観客の生の反応を感じながら、思わぬ進化、化学反応が起こることを望んでいます。
こっこ @244mamiuwater
映画館で観れてよかったなあ。「瞼の母」ぶりの沢竜二さん、どっしりとして素晴らしかったな。。! https://t.co/5P96dBSftN