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本作では、東京・新宿ゴールデン街で小さなバーを営みながら探偵の顔も持つ女・マリコと、恋人の自称忍者・MASAYAが「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」という依頼に立ち向かうさまが描かれる。伊藤がマリコ、竹野内がMASAYAを演じた。
伊藤は「企画の立ち上げからずーっと経ってから実現した作品。探偵役もそうですが、ずっとスナックのママ役をやりたかった」と述べる。本作は第40回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でホワイト・レイヴン・アワードを受賞し、第43回ポルト国際映画祭では観客賞に輝いた。伊藤は海外での評価について「台本に『どうするんだろう』というシーンが詰まっていたので、撮影していたときから海外へ行けそうと期待を込めていました。作品が旅立って評価されるのはうれしいことですね」と頬をゆるませる。
自称忍者という役どころに挑んだ竹野内は「(衣装や役柄に)びっくりしました。日本映画界きっての個性派である内田監督と片山監督がタッグを組んで映画を作る。それだけでワクワクする気持ちがありました。現代劇で忍者役……。撮影しているときから仕上がりの想像がつかなかった。完成がとにかく楽しみだと、共演していたキャストみんなで言っていましたね」と明かす。
また伊藤は、竹野内との共演を「現場でMASAYAとして存在してくださった。マリコとして、とても愛おしく勝手に思っていましたし、MASAYAのやることなすことかわいいんですよね(笑)。牛乳を一生懸命飲んだりとか、竹野内さんがこういうことやるんだっていうギャップを楽しんでいました」と振り返る。竹野内のキャスティングについて問われた内田は「脚本の山田能龍と3人でわいわい雑談しながら決めました。面白いことにいっぱい応えてくれるプロの塊でした」と話し、片山は「役と合っていましたよね!」と太鼓判を押した。
主題歌「ハイボールブギ」の作詞・作曲を担当した工藤は「映画を観て感じたのは、ポジティブなカオス。楽曲もカオスな感じにしたく、曲調を変則的にしたりとか、歌詞の内容、入っている音、いろんなところにカオスを感じられるように意識しました」とコメント。続けて、「ダンスも皆さんが踊りやすいようにシンプルなパートもありますし、グラスを使った振り付けもあるので、晩酌ついでに踊っていただけたら」と笑みを浮かべる。楽曲を聴いた伊藤は「めちゃくちゃ痺れました! 読めない感じの曲調が好きで、すごく好き(笑)。作品を観ていろいろと考えてくださったんだなという、愛さえ感じました」と絶賛した。
最後に伊藤は「めちゃくちゃ大切な作品。いろんなフィクションをかき集めると、こんなにノンフィクションな雰囲気の作品ができるんだと観ていて楽しかったです。どんな感想が皆さんから生まれるのか、今から楽しみです」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」は6月30日より全国で公開。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Completion event of new movie "Tantei Mariko no shougai de ichiban hisan na hi" at Theatre Shinjuku on 31 May 2023 - Ito Sairi & Takenouchi Yutaka; showing from 30 Jun 2023
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