これは本日5月21日にアニメーションスタジオ・MAPPAのイベント「MAPPA STAGE 2023」で発表されたもの。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」の脚本家として知られる岡田の監督2作目となる本作は、MAPPAにとって初のオリジナル劇場作品となる。副監督に
公式のあらすじは「突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町で暮らす中学三年生の正宗。いつか元に戻れるように、住人たちは変化を禁じられ鬱屈した日々を過ごす中、謎めいた同級生の睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは喋ることのできない、野生の狼のような少女─。二人の少女と正宗との出会いが世界の均衡を崩していき、日常に飽きた少年少女たちの、止められない<恋する衝動>が世界を壊し始める─」というものだ。
YouTubeで公開中の特報映像では、世界の退屈さを紛らわせるように正宗と睦実がいらだちをぶつけ合うところに、空がひび割れ、少女の泣き声が響き渡り、風が吹き荒れるシーンが続く。何かの衝動のように映像が加速していく中、「退屈、根こそぎ吹っ飛んでいっちゃうようなの……見せてあげようか」という謎めいた睦実の声が聞こえ、「恋する衝動が世界を壊す」というフレーズとともに映像が終わる。2人の少女と出会ったことで変化していく14歳の少年・菊入正宗に
鋭意制作中の本作について、岡田は「この作品を作っている理由の一つに、自分が子供の頃に憧れた邦画や劇場アニメの空気を、現代の文法で作ってみたいというものがありました。抱いていた理想そのままに、どこか懐かしい、それでいてちょっと見たことがないような映像になってきていると思います。少年たちが主人公の本作ですが、甘酸っぱい青春物とは全力で逆走している、ヒリヒリした青春を描いています」とコメントしている。
なお「MAPPA STAGE 2023」にはメインキャストの榎木、上田、久野が登壇。榎木は「岡田監督100%というか、監督がこだわりにこだわり抜いたフィルムになっています。個人的にはこんなにアフレコで疲れたのは初めてというぐらい、みんな疲労困憊になりました。それぐらいエネルギーを秘めた作品になっています。観終わった後は呆然としてしまうかもしれませんが、ぜひ楽しみにしていてください」とアピールした。
上田は「恋っていいなと思わせてくれる作品。大人になるにつれて激しく心が動くことって少なくなると感じていた中、このキャラクターたちと物語に触れて、こんなにもあふれて止まらないものってあるんだと改めて感じました」と心境を伝える。久野は「特報を観て、これどこのシーンだっけ?となりました。記憶がなくなるくらい五実に入り込んでいたのかも」「全部ぶつけてアフレコしたので、楽しみにしていただけたらうれしいです!」と観客の期待を高めた。
イベントでは岡田の書き下ろし小説が6月13日に角川文庫より発売されることも明らかに。登場人物達の繊細な心の動きが岡田自身の言葉でつづられており、映画公開に先駆けて堪能できる。カバーイラストは角川文庫版のみの限定カットで、光が差し込む製鉄所に正宗と睦実が佇むさまが描かれた。
岡田麿里 コメント
「アリスとテレスのまぼろし工場」ですが、作品に関わってくれている多くのスタッフの情熱により、少しずつ作品の完成形が見えてきました。
この作品を作っている理由の一つに、自分が子供の頃に憧れた邦画や劇場アニメの空気を、現代の文法で作ってみたいというものがありました。抱いていた理想そのままに、どこか懐かしい、それでいてちょっと見たことがないような映像になってきていると思います。
少年たちが主人公の本作ですが、甘酸っぱい青春物とは全力で逆走している、ヒリヒリした青春を描いています。皆さんに楽しんでいただけますよう、スタッフ一同頑張ります。なにとぞよろしくお願いいたします。
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポート】岡田麿里×MAPPAの「アリスとテレスのまぼろし工場」に榎木淳弥、上田麗奈、久野美咲(特報映像)
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