「GONZA」は、研修センターで5人の新入社員の精神が入れ替わるさまを描くラブコメディ。“普通”が代名詞の主人公・鹿島拓海を「許された子供たち」の
「リアル」は大黒が千村の熱い思いにインスパイアされて制作したラブソング。他人と入れ替わることで誰かのコンプレックスや真の悩みを知り、相手の目線になって社会を見るようになれば未来は変わっていくという映画のメッセージへのアンサーとも取れる歌詞が紡がれている。レコーディングには、大黒のアイデアにより上村と坂巻がコーラスで参加した。予告編には映像とあわせて「リアル」も収められている。
大黒は「聞いて下さる方々の心のナイーヴな柔らかいところ、自分でもどうしていいかわからない時に『リアル』がその心に忍び込んで、答えを見つけるきっかけになれたら最高です♪」と呼びかけた。コメント全文は以下に掲載した。
大黒摩季 コメント
私はきっと、自分のことは不器用で見えなくてもそれ故に愛する人、大好きな人、魅せられてしまう人のことは爪の先や漏れ出るほどの小さな溜息まで、異常なくらいに見えてしまうのだと思う。
そして脆くも時に炎のように燃え上がる、人の感情の怖さに怯えながら余計なことは口に出せないまま、音楽という自分の世界の中で咀嚼し、大黒摩季という自分自身のヒロインに答えを導き出してもらい、そうして自ら笑ってしまうくらいの不器用さを歌詞というネガポジ変換ソフトで武器に変えて歩んできたのだと思う。
Shyな少女が溢れる疑問や生き方のノウハウを、かつて聞いた音楽から習ってきたように。
大黒摩季としてステージに立つ精神とクリエイティブに向かう私は、真逆だ。
Liveは、お客様からの愛と声援やスタッフ&メンバーからの期待とフォロー、衣装、メイク、照明&風、7つのドラゴンボールが揃うと、ものの見事に無敵なスーパーサイヤ人となって客席の痛みや苦しみ怒りを燃料に宇宙戦艦ヤマトの波動砲のようにトマホーク砲を放つ。
歌っている時の私はまるで何か物凄い精霊でも宿ったのかと思うほど、何かに突き動かされ操られている
感覚だ。そして素直にそれに従う。
クリエイティブの時はまるで捨て猫のように、心という殺伐とした廃墟の隅っこで愛を乞いながら、身動きできぬまま周りを見回し続け、耳を澄まし、孤独や虚無の中で温かいものの妄想をし続ける、平和に馴染めず哀しみ続ける物乞いのよう。
6/30に公開となる映画「GONZA」の主題歌「リアル」を制作するにあたって気をつけたことが一つあって、それは「多様性に対して、決して自分の意見を持たないこと」とにかく受け止める。まずは、当事者の境遇や生きてきた道のりその想いを体に染み込ませること。そして心をつかまれたものをテーマに、SNSに放出しきれない言葉になりきれない複雑な想いを言葉にすること。そう、決めて台本を深読みし、熱すぎるくらいに情熱的な監督の願いやオーダーを取り込むと、噴水のように一気に言葉が溢れ出したのです。
最近の音の相棒、Yohey君の(Sound Producer Yohey Tsukasaki)シュールなCillトラックに何気なく入っていた海外向け英語のラップや鼻歌メロがやけにカッコ良くて、英語を日本語的に詞ハメるのではなく、英語的に日本語をハメきってやろう!と、まるでゲームに夢中になる子供のように全集中でハメていったら、大黒摩季らしからぬ流れるようなメロディとウィスパーVoice~ミドルVoice~ハーフVoiceをスムーズにベンドして行く歌唱法を見出したと思えば、自分の飽きっぽさを生かして(笑)、そのノリに慣れててしまう前にバキッとコントラストの強い地声に切り替える。その瞬発力と筋力はツアー中だったから備わっていたのだと思い「何でも歌に繋がってくんだなぁ・・・・。」と改めて実感
新しいものが生まれる時って案外いつも、劇的なシチュエーションではなくふとしたこと、一途な好奇心が化学変化を起こし、それがまたふとした時に起爆剤になって炎上する、そのタイムングは読みきれないから恋のように期待せずに待つ。そしてその燃え上がる炎自体が進化なのだと最近思うのです。
それが最近めっぽう c、s 楽しみ♪
だから、レコーディングは本当にしつこい(苦笑)。
Yohey君が良かれと思って捨てちゃったトラックを掘り出して、ここだけはすごくいいから戻して!で、ここはあの日のアレを持ってきて! なんて場内?!??が蔓延しても、2023年のスローガン「反省しない」は無敵に突き進む(笑)。そこに嫌がりもせず、それを面白がってついてきてくれるYohey君やミュージシャン、エンジニア、ディレクター、スタッフは相棒というのか大黒摩季の分身であり細胞の一部。
なんでも盛り過ぎる⤴、のが大黒摩季らしいのですが、53歳にもなれば自ら引き算や物事の断捨離するのも巧くなるもんです。そうしてシンプル&ナチュラルメイクが本来一番難しいのだけれど、音と言葉の断捨離は、ワクワクしながら楽しかった。主人公の瑞々しさは20代くらいと思えば、心の中で思い出せるか? 大丈夫か?!と自分的には心配しましたが、年をとるほど若い時のようには動けなくなる分、妄想力は成長していくのです。遊び心は無限に広がる。
歌&言葉&音オタクもここまでくると変態の域(爆)。
この曲は、台本を読ませていただき制作したものですが、エンディングでの使い方を千村監督ともいろいろ話しながらテストSizeをいくつも作りながら進めた結果、とても気に入っていただき、凄く嬉しくて「見たか! 叩き上げの底力❤」なんて自画自賛★ 最高の自己肯定ができて幸せです。
ぶっちゃけリアルに娘息子ほど若い世代の上村くん、坂巻さんが主演で、聞くところによれば、お二人ともイイ声をしてらっしゃる❤ ならばいっそコーラスも参加しちゃえば!と気軽に提案したら二つ返事で参加してくれて♪ 若い時にしか出ないHigh上がりの透明度の高い声が散りばめられたおかげで、Movieバージョンはとても色鮮やかなサウンドになりました☆
こちらも近日中には配信リリースしたいと思っているので、楽しみにしていてください❤
聞いて下さる方々の心のナイーヴな柔らかいところ、自分でもどうしていいかわからない時に「リアル」がその心に忍び込んで、答えを見つけるきっかけになれたら最高です♪
このような楽しく刺激溢れる機会を与えて下さった千村監督、「GONZA」制作チーム&キャストの皆様に、心からの感謝を込めて、、、
Let's SPARKLE!!☆
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