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本作は、
前後編の撮影は2022年8月から10月まで連日続いた。9月上旬のこの日の舞台は、群馬・高崎市に作られた廃車場のロケセット。約2000坪の倉庫に100台ほどの廃車が約10m、ビル3階建て相当の高さに積まれ、カメラに映らないところまで車の部品、鉄くずなどが散らばっている作り込まれようだ。これらは何もないところから予算度外視で約3カ月かけて組み上げられたもので、プロデューサーの岡田翔太は「日本映画史上最大規模のセット」「初めて見たときは開いた口がふさがらなかった。こんなすごいセットを作れるんだなと思いました」と言及した。
この日捉えられたのは、場地を奪還するために東京卍會が芭流覇羅(バルハラ)とぶつかり合うシーン。早朝から始まった撮影にはタケミチ役の
気温30℃、砂埃が舞う現場で、俳優たちは入念なストレッチをして撮影のスタートに備える。そして喧嘩の仕切りを担う池袋ICBM(池袋クリミナルブラックメンバーズ)総長・阪泉の声をきっかけに、両チームのメンバーがそろい踏みになる場面、向かってくる芭流覇羅に東京卍會の面々が応戦するシーンなどが緊張感たっぷりに切り取られた。
北村は監督・
この廃車場を舞台にしたシーンは、映画全体の1/3を占める。北村は「すごいセットでしたね、この『血のハロウィン編』は廃車場のセットに説得力がなければ、すべてがダメになると思っていました。あのセットが象徴だと思うので」とコメント。山田は「アクションは実践の中でアドリブや面白味を足していきました」「お客さんに楽しんでもらえるようなアイデアをアクション監督の方と一緒に話したりしていました」と、高所でのワイヤーアクションに挑戦した吉沢は「どれだけ体がボロボロになっても、心はずっと燃えてる感じがして。芝居をしていてあんなに楽しい感覚は、正直久々でした」と撮影時を懐かしむ。
そして本作から仲間入りした永山は「廃車場のセットはすごかったですね」「テンションが上がるというよりは、無事に乗り越えようって気持ちのほうが強かったです」と述懐する。高杉は「まずは撮影を無事に終えられたことが幸せだなと思います。やっぱり、アクションシーンってすごいなと、あんな大人数で喧嘩シーンを撮影するという経験がなかったので、『映画を撮っている』という感覚になりました」と充実感たっぷりに語った。
なお、廃車場のセットが組み上がる様子を収めたタイムラプス動画がYouTubeで解禁された。
「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-」は6月30日に封切られる。なお前編の「
北村匠海 コメント
(廃車場は)すごいセットでしたね、この「血のハロウィン編」は廃車場のセットに説得力がなければ、すべてがダメになると思っていました。あのセットが象徴だと思うので。
今回はアクション部さんと一緒にアクションを作っていきました。ここ2年間、ずっとアクションをやってきたので、1の時と比べると相当レベルが上がったと自分の中で思っています。
とにかく後編も面白いです。廃車場でのアクションだったり、アクションだけじゃなくてみんなの複雑な思いだったり、それぞれ1mmも見逃してほしくないシーンが詰まっています。
山田裕貴 コメント
廃車場のセットを用意してくださったスタッフの皆さんには本当に感謝していますし、ありがたいと感じました。本当にアクションシーンはやっぱりみんな力の入るところだと思うので、豪華なセットでアクションできたことも。本当一番大変だったのはマイキーだと思うんですよ、車が積み上がった場所でのアクションが多かったので。
アクションは実践の中でアドリブや面白味を足していきました。そのシーンも本当に難しくて。アクションってただフリが決まっているだけでは無くて、そこに感情が乗っかっていて、「場地!」「稀咲!」「マイキー!」とか言っているだけのシーンもあるので、その間「俺はどうしているんだろうか?」という埋める作業とか、お客さんに楽しんでもらえるようなアイデアをアクション監督の方と一緒に話したりしていました。
吉沢亮 コメント
(廃車が積み上がった場所でのアクションは)上に行く程、溜まってる空気が暑すぎて上と下で5℃くらい違いました。確か40℃は越えていたと思います。
(村上虹郎との撮影は)彼の熱量というか、役に全てをかけている感じ、この瞬間を役として生きているようなパワーがすごくて、僕も勝手に気持ちを持ち上げられました。すごい覚悟を持ってこの作品に挑んでいるんだろうなというのが伝わってきて、楽しかったです。シーンとしてはめちゃめちゃしんどかったですけど(苦笑)。僕も虹郎も体がバッキバキになって、“首が回らない!”みたいになってました。でもどれだけ体がボロボロになっても、心はずっと燃えてる感じがして。芝居をしていてあんなに楽しい感覚は、正直久々でした。痛みを忘れるくらい、アドレナリンが出まくってました。
永山絢斗 コメント
廃車場のセットはすごかったですね。ただ写真でも事前に見てたっていうのもありますけど、ここでここから何日か過酷なシーンが続くんだな、「よろしくお願いします」という気持ちのほうが強かったですかね。テンションが上がるというよりは、無事に乗り越えようって気持ちのほうが強かったです。
高杉真宙 コメント
まずは撮影を無事に終えられたことが幸せだなと思います。やっぱり、アクションシーンってすごいなと、あんな大人数で喧嘩シーンを撮影するという経験がなかったので、「映画を撮っている」という感覚になりました。あの大迫力なシーンを映画館のスクリーンで観れるのは幸せですね。
いわゆるクライマックスのシーンなので、いろんな感情が交錯する中、千冬は「場地の奪還」と「タケミチを守る」という目的が明確でしたので、そのことだけを考えて演じていました。
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廃車場のセットを見た時は驚愕でした!この規模のロケーションで東卍メンバーと戦えたことは貴重な経験です!後編『決戦』にも注目です! https://t.co/Bi4NsfWEsu