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本作は、大きな湖がある郊外の街を舞台にした物語。ある日学校で起きた子供同士の喧嘩が、大人や社会、メディアを巻き込んで大事になり、嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す様子が描かれる。シングルマザーの早織を安藤、教師・保利を永山、早織の息子・湊を黒川、湊の同級生・依里を柊木が演じた。
第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作。是枝は「とても光栄です」と口にし、「(カンヌに)行けるかわからないし、そんなに簡単じゃないですよと話をしていました。結果的にいい形で参加できることが決まって、ホッとしています」と語る。
坂元は「(是枝は)基本的にご自身で脚本を書かれている方ですから、自分でいいんだろうかと不安を抱えながらお会いしました。プロットがあって、その段階で監督にお受けいただきました」と述懐。是枝は「自分で書かないんだったら坂元さんにお願いしたいとラブコールをしていた。プロデューサーの川村元気さんから連絡があった時点で、もう引き受けることは決めていました。そのくらい、このタッグの実現に憧れていました」と振り返った。
出演の依頼を受けた際の心境について安藤は「うれしい反面、(是枝)監督の現場に戻ることや、坂元さんの脚本であることのハードルが高く感じて、覚悟を決められない時間が長くなってしまいました。でも完成した作品をスクリーンで観たときに、そのときの自分を殴ってやりたいくらい、参加できてよかったな……と」と伝える。永山は「内容や役、出番とかそういうことじゃなくて(坂元と是枝の)座組に入れただけで、僕は幸せ者だなと感じています」と述べた。
撮影時の思い出を尋ねられた黒川は「現場にカフェカーが来ていて、是枝さんがマシュマロとイチゴのかわいいお菓子を両手に持って配っていました」、柊木は「黒川くんや安藤さんと花火を観に行きました」と回答。是枝はオーディションで選ばれた2人について「(黒川は)いい横顔をしているなと。柊木くんは役にピッタリでした。会った瞬間に、この子なんだなと思いました」と説明した。
高畑は「すごくワクワクしてインするのが楽しみでした。参加したのは3日間くらいで、初日に皆さんのクランクインと被って緊張してしまいました。でも現場で是枝さんが温かく見守ってくださる感じがして、あっという間に終わってしまいました」とコメント。是枝の大ファンだという獅童は「家族に、死ぬまでに是枝監督の作品に出られたらいいなと話していたら、その数カ月後にご連絡いただけたので、思いって叶うんだなと感じました」と話す。
本作の音楽を担当した
最後に坂元は「自分自身の子供時代の体験を思い出しながら、心を込めて書きました。何か皆さんの心に届くものがあったらいいなと思います」、是枝は「自分が監督してることは置いておいて、本当に特別なものが映っています」と呼びかけ、イベントを締めた。
「怪物」は6月2日に全国で公開。
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Completion screening event of new movie "Kaibutsu" at TOHO Cinemas Roppongi Hills on 8 May 2023 - Ando Sakura, Nagayama Eita, Kurokawa Souya, Hiiragi Hinata, Takahata Mitsuki, Nakamura Shido, Sakamoto Yuji & Koreeda Hirokazu; showing from 2 Jun 2023
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