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同名韓国映画をリメイクした本作では、1人の男を車ではねて殺してしまった刑事・工藤と、それを追う監察官・矢崎の96時間が描かれる。岡田が工藤、綾野が矢崎を演じ、広末は工藤と別居中の妻・美沙子、磯村は工藤にはねられてしまう尾田創、柄本は工藤と関係を持つヤクザの組長・仙葉泰に扮した。
岡田は初タッグの藤井について「信頼しかない。“チーム藤井”のスタッフ全員が面白い。それをまとめる藤井監督の在り方は映画界の希望だと感じました。台本の状態のときから言うことがなくて。アクションに関しては口を出しましたけど、それ以外は本当に考え抜かれた脚本でした」と絶賛。「僕で言うと『木更津(キャッツアイ)』とか『SP』『永遠の0』は、やる前から“いい匂い”がしたというか。これは面白いものができそうだなと。同じようなものを感じた作品でした」と手応えをあらわにする。
同じく広末も藤井組に初参加した。「勢いのあるチーム。スピード感、熱量、若さ、どれをとってもキラキラしていて」と笑顔で振り返る一方、「こんなにハードな現場を見たことがないです(笑)。情熱が詰まっています」とも述懐。「岡田くんと綾野くんじゃなかったら生還不能なくらいでした」と話す広末に、岡田は「“最後まで行けて”ました?」と尋ねる。広末は「“行けてる”ね。生きてるから!」と2人を労った。
藤井組の“常連”である綾野は「妥協なく、全部署にリスペクトを持ち、楽しむことを忘れない。そうやってワンチームになっていく藤井組を何度も見てきました。今回、岡田さんや広末さんが出演したことで、藤井組がまたひとつアップデートするさまを見させてもらってワクワクしました」、同じく磯村は「第一線でどんどん新しいジャンルやテーマに切り込んでいく姿は尊敬しますし、“かっこいいお兄ちゃん”みたいな目でも見てしまう。参加するたびに成長させてくれる力があります」と、その魅力を熱弁する。また柄本と藤井には意外な縁があることも発覚。柄本は「うちのガキどもが子供の頃、剣道の道場に通っていたんですよ。『オー!ファーザー』に出たときに、監督から『(柄本)佑さんたちと剣道やってたんです』って言われて」と打ち明け、「この人(藤井)強いんだよね。 優男なんだけど危険なんですよ(笑)。岡田准一と戦ったらいいんじゃないですかね!」とまくし立てた。
出演者たちの信頼を一身に集める藤井。岡田のキャスティングを自ら提案したことを明かし、「僕が10代の頃からずっと憧れの存在で、今回は『学校へ行こう!』とか『木更津キャッツアイ』で観たようなキュートな岡田さんを撮りたいとプロデューサーにお伝えしてました」と経緯を説明する。「現場では兄貴って感じでした。若いスタッフを引っ張っていってくれる兄貴で、夢のような楽しい時間でした」と噛み締めるように振り返った。
また岡田と綾野は「SP 野望篇」でワンシーンのみ共演していたが、本格的な共演は今回が初めて。岡田から「覚悟を強いてくる役者さん。(カメラが回ったら)本当に車ぶつけてくるかもしれない、みたいな(笑)。役柄として生きる覚悟があるから、相手にも覚悟を求めるんだと思いました」と評されると、綾野はうれしそうな笑みをこぼす。そして「『SP』で初めてお会いしたときに掛けてくださった言葉も全部覚えています。成長して准一さんと共演するのが目標だったので。今回、何より大変だったのが准一さんに対するリスペクトが役を通して漏れてしまわないかということ。でも近くで芝居を見ていられる喜びで、ただただ幸せでした」と岡田に熱いまなざしを向けた。
「最後まで行く」は5月19日に全国公開。
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オヤマダ @oymda
> 「僕が10代の頃からずっと憧れの存在で、今回は『学校へ行こう!』とか『木更津キャッツアイ』で観たようなキュートな岡田さんを撮りたいとプロデューサーにお伝えしてました」
監督もか。じゅんちゃん愛されてるねえ
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