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本作はドイツの有名オーケストラ・ベルリンフィルで女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ターの物語。重圧、過剰な自尊心、そして仕掛けられた陰謀により、彼女の心に闇が広がっていくさまが映し出される。
このたび公開された映像で、ターを演じたブランシェットは「脚本が推進力に満ちていたから、知的なレベルで共感を覚えた」と述べ、「最終的にはターの役柄が観客に語りかけると思うの。私はその呼びかけの一部になりたいと思った」と彼女自身がターに魅了されていたことを明かす。それに対してフィールドは「脚本を書くためにかなりのリサーチを行ったんだけど、ケイトは同じくらいの労力を持って向き合ってくれた。だから撮影を始める時点では、ケイトはすでに僕より多くを理解していたよ」とブランシェットを称賛した。
またブランシェットは本作が扱う“クラシック音楽の世界”やジェンダーなどのテーマを挙げ「従来の男性中心の世界として描かれていないから、この映画が醸し出しているニュアンスを抵抗なく捉え、権力構造について会話のきっかけができる」と語る。そして彼女は「制作のあらゆる過程で喜びを感じ、最高の体験をさせてもらった」と感謝を伝え、対談を締めくくった。
「TAR/ター」は5月12日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
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ケイト・ブランシェットの映画作品
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tAk @mifu75
「TAR」監督がケイト・ブランシェットを称賛、「僕より多くを理解していた」(動画あり) https://t.co/syLYYf8Nsu