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本作はゴミの最終処分場がそびえ立つ集落・霞門村(かもんむら)を舞台としたサスペンス。父親が起こした事件の汚名を背負いながら村で希望のない日々を送る片山優を主人公に、現代日本が抱える闇をあぶり出す。
優を演じた横浜は「無事に公開を迎え、皆様にこの作品を届けることができて非常にうれしく思っています」と挨拶し、「感情を放出する方法がわからない人間が、変わろうとしてもがく姿を見て、皆さんが今どう感じているのか気になります」と話す。優の幼なじみ・中井美咲に扮した黒木は、横浜について「最初にお会いしたときはすごく内にこもっている状態だったので声をかけづらかった」と回想。彼女が「打ち解けられてからはくだらない話もできるようになっていたので、その変化の行き来は難しかったでしょうし、すごいなって思いました」と続けると、横浜は「美咲に『大丈夫だよ』と言ってもらえるシーンがあって、そこで優とともに自分も(黒木と)距離が近づいたのかなと。早いタイミングであのシーンを撮れたのはよかったです」とほほえんだ。
横浜と6度目のタッグを組んだ藤井は「最初から決め事として、(横浜が役に)没入しすぎて周りが見えなくなって、というのはやめにしようと。今回は大兼とか作間くんとか若い子たちもいるから、座長として広い視野でやろうと言っていました」と語り、「なんか大人になった流星を見れたなと思いましたね」とうれしそうにしていた。
美咲の弟で、優に憧れを抱く恵一役の作間は「テレビとかで観ていたキラキラした横浜流星さんをイメージして現場に行ったので、あのひげに最初はびっくりした」と話し、横浜を笑わせる。そして作間は「その表情ですぐに僕も気が引き締まったというか。こういう作品なんだというのが横浜さんの姿で全部わかったので、僕としても恵一としても追いかけていく背中として大きなものだなと思いました」と真摯に伝えた。横浜の事務所の後輩である奥平は「横浜さんとのごみを埋めるシーンの撮影のとき、足場が悪くてバランスを崩すことが多かったんです。そういうときにさりげなく『大丈夫?』って言ってくれて『かっこいい、ヤバいな』って思いました」と撮影現場での横浜のスマートな気遣いを明かしていた。
本作は「新聞記者」で知られる故・河村光庸が企画・製作・エグゼクティブプロデュースを担当した。劇中に能を取り入れたことについて藤井は「河村さんの『エンタテインメントは不滅である』という熱い気持ちの中に、日本最古の芸能である能を使って『ヴィレッジ』を描きたいという思いがあって。河村さんのただならぬ情熱だったのかなと思っています」と述懐する。劇中で薪能の舞手・光吉を演じた中村は、普段演じている歌舞伎との違いを説明したうえで「大きく違えばやりやすいんですけど、細かく違うんですよね。体の運び方とかは一緒なんですけど、細かいところが全然違うので、そこは非常に勉強になりました」と語った。また初共演の横浜については「撮影現場の京都に行きつけのサウナがあるんですけど、横浜さんは変装もしないでそこに1人で行ってた。それ以外はまったく覚えていない」と冗談を飛ばし、会場を盛り上げていた。
最後に横浜は「観てくださる方に解釈を委ねる作品だと思うので、その解釈を大事にして周りへ共有してくださると僕らはうれしいです」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「ヴィレッジ」は全国で公開中。
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First-day event of new movie "Village" at TOHO Cinemas Roppongi Hills on 22 Apr 2023 - Yokohama Ryuusei, Kuroki Haru, Nakamura Shido, Okudaira Daiken & Sakuma Ryuuto
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