ホン・サンス監督作「小説家の映画」が公開決定、イ・ヘヨンとキム・ミニのW主演

ホン・サンスが監督、脚本、製作、撮影、編集、音楽を担当した「The Novelist's Film」（英題）が「小説家の映画」の邦題で6月30日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開決定。あわせて予告編と場面写真が解禁された。

2022年ベルリン国際映画祭で銀熊賞（審査員大賞）を受賞した本作は、女性アーティスト同士の幸福な巡り合いを描く物語。執筆から遠ざかった小説家ジュニと一線から退いた女優ギルスは、偶然に出会い惹かれ合う。ジュニは、ギルスを主役に映画を撮りたいと持ちかけるのだった。「あなたの顔の前に」のイ・ヘヨンと「逃げた女」のキム・ミニがダブル主演を務め、それぞれジュニとギルスを演じる。そのほかソ・ヨンファ、パク・ミソ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、キ・ジュボン、イ・ユンミ、キム・シハがキャストに名を連ねた。

ホン・サンスは「キャスティングは映画作りで最も重要なことかもしれません。今回はイ・へヨンに会って、小説家が自分の映画を作る、というアイデアを着想しました。人と会い、その人から印象を受け取り、それに刺激され想像力とアイデ アを働かせて映画を作っていくのです」とコメント。キム・ミニは「イ・へヨンはまわりにとても居心地の良い雰囲気を作り出す人で、一緒の仕事は素晴らしかったです。この映画は人間関係についての映画ですが、それについて彼女からたくさんのことを学びました」と語っている。

YouTubeで公開された予告編は、ショートとロングの2種類。映像には、ジュニが「ギルスさんを主役に映画を撮りたいの」と発言するさまなどが映し出された。