舞台は移民の少年が暮らす施設、仏発のキッチンコメディ「ウィ、シェフ！」5月公開

フランス映画「La Brigade（原題）」が「ウィ、シェフ！」の邦題で、5月5日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。配給はアルバトロス・フィルム。

本作は一流レストランのスーシェフとして働きながら、シェフと大ゲンカして店を飛び出した料理人カティの姿を描いた社会派キッチンコメディ。彼女がようやく見つけた次の職場は、移民の少年たちが暮らす自立支援施設だった。まともな食材や器材すらない職場に不満をぶつけるカティに、施設長は少年たちを調理アシスタントにすることを提案。料理がつなげた絆は少年たちの将来だけでなく、天涯孤独で人付き合いが苦手なカティの世界をも変えていく。

監督は閉鎖が決まったホームレスシェルターで生きる女性と、ソーシャルワーカーたちの姿を描く「社会の片隅で」を2018年に発表した現在39歳のルイ＝ジュリアン・プティ。以降も移民大国フランスが抱える深刻な問題を社会派コメディとして発表してきた。「ウィ、シェフ！」では実在のシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルに物語を作り上げた。「美女と野獣」「愛しき人生のつくりかた」「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」に出演したオドレイ・ラミーがカティを演じている。