古澤健の新作を下北沢で上映、大山大プロデュース作など2本

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「一礼して、キス」や、ドラマ「鉄オタ道子、2万キロ」などで知られる古澤健が監督した新作2本を上映するイベント「なんてこった異次元映画セレクション」が、5月から東京・下北沢トリウッドで実施される。開催期間は3週間。

「いずれあなたが知る話」場面写真

「いずれあなたが知る話」場面写真

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大山大がプロデュースし、小原徳子が脚本を執筆した「いずれあなたが知る話」は、シングルマザーの靖子と、そのストーカーを描いた物語。靖子はある日、娘の綾を誘拐されてしまうが、なぜか綾を取り戻すことを選択せずに秘密のルーティンを始める。そしてその行動を、1人の男が見つめていた。大山と小原がダブル主演を務めるほか、一華、大河内健太郎蓮池桂子穂泉尚子らが出演している。

「見たものの記録」場面写真

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一方の「見たものの記録」には秋本ふせん菊地敦子フチノミユ深澤しほ的場裕美雪深山福子と古澤が出演。福島県郡山市にある廃ビル内でタイムスリップの実験が行われる一方、東京都国分寺市の空き家では自主映画を撮るべく俳優たちが集まっていた。脚本を待つあいだ、俳優たちはその空き家で不穏な体験を積み重ねていき、やがてメンバーの1人が謎めいた失踪を遂げてしまうというストーリーだ。映画美学校アクターズ・コースの5期修了生たちが演技の場を自ら作るために、講師として出会った古澤へ声がけしたことから始まり、出演者たちのスケジュールに合わせてその日ごとに撮れる脚本を古澤が書いたという実験的な試みで、足かけ4年かけて撮影されたという。

古澤が監督しただけでなく俳優たちの企画立案からスタートしたという共通点も持つ2作。古澤は「俳優たちが積極的に『作者』として振る舞うことが、これからの映画には必要なのではないか。そんな思い持つようになって10年くらいが経ち、そのタイミングでこの2本に関わることができたことは映画の作り手として本当に幸運なことです」とコメントしている。YouTubeでは特報も公開中。

古澤健 コメント

「いずれあなたが知る話」「見たものの記録」、2本の映画に共通するのは俳優たちが主導で始まった企画であるということです。
「いずれ~」に関わることになったのは、出演者のひとりでもあるはぎの一さんからのお誘いでした。
プロデューサーの大山大さん、脚本家の小原徳子さん、おふたりだけではなく、関わる俳優たちみんなが力を合わせて作品を作ろうとしている思いの一端を、はぎのさんからの電話で感じていました。
「見たものの記録」は、私が講師をしていた映画美学校アクターズ・コース5期の修了生たちが、「一緒に映画を作りましょう」とLINEグループを作ってくれたことがきっかけで始まった企画です。演劇を中心として活躍する俳優たちが、自分たち自身で映画での表現の場を作ろうとしている、そのことに面白さを感じました。
俳優たちが積極的に「作者」として振る舞うことが、これからの映画には必要なのではないか。
そんな思い持つようになって10年くらいが経ち、そのタイミングでこの2本に関わることができたことは映画の作り手として本当に幸運なことです。
私自身にとっても新しい挑戦であると同時に、8ミリ映画を撮っていた高校大学時代の平等で自由な現場に還ったような感覚です。
観客のみなさんにとっても、この2本から新しい鑑賞体験が始まることを願っています。

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小原徳子 Noriko Kohara @norikokohara

映画ナタリーさんにニュース記事掲載していただいてます!!
嬉しい!!!!😭 https://t.co/t3cKhqHUVZ

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