瀬戸康史と上野樹里が夫婦役、発達障害を抱える小説家と寄り添う妻の純愛物語

29

576

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 62 204
  • 310 シェア

瀬戸康史が主演を務め、上野樹里が共演するスペシャルドラマ「私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」が、4月7日と8日の2夜連続でテレビ朝日系にて放送される。

スペシャルドラマ「私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」より、左から瀬戸康史、上野樹里。

スペシャルドラマ「私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」より、左から瀬戸康史、上野樹里。

大きなサイズで見る

「いま、会いにゆきます」などのベストセラー作品を生み出した恋愛小説家・市川拓司。発達障害を抱え、社会生活で数々の困難に直面しながらも、この“傾いた個性”があったからこそ強くなり小説家になれたという。そして彼を支え続けたのが高校時代に出会った妻だった。本ドラマでは、2人が実際に育んできた夫婦愛をもとに、発達障害を抱える夫と彼に寄り添い続ける妻の純愛がつづられる。2018年に発刊された市川の書籍「私小説」をもとに、映画「いま、会いにゆきます」と同じく岡田惠和が脚本を担当。「鈴木家の嘘」の野尻克己が監督を務めた。

瀬戸は主人公の小説家・伊佐山ジン、上野は彼の妻・優美役で出演。瀬戸と上野の共演は大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」以来約12年ぶりとなる。

瀬戸は「樹里さんとここまでガッツリ、一緒にお芝居するのは今回が初めてですが、素直で嘘がない方なので、僕もすべてをさらけ出す気持ちでお芝居ができました」と振り返り、一方の上野も「『江』での美男子・森蘭丸役のイメージが強かったんですけど、いざ撮影が始まったら…動きから何からジンそのもの! 撮影現場でお互い妥協することなくお芝居を追求することができましたし、それぞれ臨機応変に動いてもしっくりきたんです」と明かした。

瀬戸、上野、市川によるコメントは以下の通り。

スペシャルドラマ「私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」

テレビ朝日系24局ネット
前編:2023年4月7日(金)23:15~24:15
後編:2023年4月8日(土)23:00~24:00
※前編は一部地域で放送時間が異なる

瀬戸康史 コメント

愛や優しさにあふれたエネルギーの印象がとても強い物語で、台本を読んだ後にすごく心が温かくなりました。人に優しくしたり、大切な人を大切に思うことって、実はすごくシンプルなことなんだな、と改めて感じました。発達障害を抱えたジンを演じる際も、表現の仕方についてはいろいろ考えなきゃいけないとは思いましたけど、僕自身はそれも“個性”として捉えていたので、過剰に何かしようとは特に考えませんでした。彼はこちらまで明るくなれるようなメンタルを持った人ですし、発する言葉も交じり気なしに発することができればな、と。ジンは優美が大好きで、心から愛している──その揺るがない愛一本で、ジンを演じようと心掛けていました。
優美を演じる樹里さんとここまでガッツリ、一緒にお芝居するのは今回が初めてですが、素直で嘘がない方なので、僕もすべてをさらけ出す気持ちでお芝居ができました。お互いに妥協なく、納得した上でいろんな芝居にチャレンジできたと思います。撮影現場で僕らの芝居を見た市川さんもとても喜んでくださったので、うれしかったです。
ジンと優美はお互いが平等。どちらかが完全に支えに回るとか、そういうことではなくて、お互いがお互いを支え、必要としているんです。それってすごく大事だなと思うし、僕もそういう夫婦でありたいなと思いました。今回はそんな2人の愛の物語。人との距離感もすごく難しく、いろんなことを気にしなくちゃいけない今の時代に、「もうちょっとシンプルに行こうよ」と思えるドラマです。心のモヤモヤが晴れて、優しい気持ちになったり、ちょっと考えるきっかけになれるような作品だと思います。

上野樹里 コメント

ジンは発達障害で、ちょっと不器用なところもある人です。だからこそ大変なこともたくさんあるけれど、そのぶん喜びもたくさんある。優美はそれを一緒に分かち合っている奥さんなんです。私としては、“ある一つの夫婦の物語”と感じました。撮影中は、市川さん御夫婦も現場に来てくださいました。奥さんとお話する中で感じたのは、脚本の中で描かれる純愛さだけではない、ほろ苦いエピソードも伺うことで、その時に感じられた夫婦のリアリティーを大事に演じられたらいいな、と思いました。瀬戸くんが演じるジンを見た時も素直に反応できて、徐々に自分の心も動かされていきました。気持ちの部分で、しっかりと夫婦を演じられたと思います。瀬戸くんは、前回共演した「江~姫たちの戦国~」での美男子・森蘭丸役のイメージが強かったんですけど、いざ撮影が始まったら…動きから何からジンそのもの! 撮影現場でお互い妥協することなくお芝居を追求することができましたし、それぞれ臨機応変に動いてもしっくりきたんです。今回この役でご一緒できて、本当によかったなと思います。
今回はジンと優美の夫婦愛を通し、「あぁ、笑顔で、ただそこにいるだけって、すごく大事なことなんだな」と、ハッとさせられました。いろんなハンデがあっても、しっかりと心と心が繋がって、前を向いて歩いていく──そんな夫婦の物語に心が温まります。皆さんもこのドラマをご覧になれば、見た目などで判断したりせず、人と違った個性をちゃんと受け止めて応援できるようになれるんじゃないかな。そんな良い影響が与えられるといいな、と思います。

市川拓司 コメント

ぼくは「職業、愛妻家」です。奥さんのことが好きだ好きだと言いながら彼女との馴れそめを書いたら、それがベストセラーになったラッキーガイです。そんなぼくら夫婦の生活を赤裸々に描いた「私小説」がドラマ化される! 愛妻家バンザイッ、って小躍りして悦びました(奥さんは「恥ずかしいよ」と言ってましたが)。しかも、ぼくら夫婦を瀬戸康史さんと上野樹里さんが演じて下さる。大好きな俳優さんたちです。お二人ともポジティブな感情を演じるときのナチュラルな表情がすごくいい。間近で演じているところを拝見させていただいたけど、伝わりすぎて胸がぎゅっとなりました。脚本はあの岡田恵和さん。だから「いま、会いにゆきます」と手触りがよく似ている。これはあの物語の「あったかもしれないその後のふたりのお話」です。さまざまな障害や不具合を抱えているけど、夫婦仲良く支え合って生きてきたら、幸せいっぱい見つけたよ、ってそんなドラマです。

この記事の画像(全1件)

読者の反応

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

“市川の書籍「私小説」をもとに、映画「いま、会いにゆきます」と同じく岡田惠和が脚本を担当”/瀬戸康史と上野樹里が夫婦役、発達障害を抱える小説家と寄り添う妻の純愛物語 - 映画ナタリー https://t.co/7W4sQ0jTTK

コメントを読む(29件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 瀬戸康史 / 上野樹里 / 岡田惠和 / 野尻克己 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。