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長浦の同名小説をもとにした本作は、かつて“もっとも排除すべき日本人”と呼ばれた元諜報員・小曾根百合を主人公とするハードボイルドアクション。1924年の大正末期、関東大震災後の東京を舞台に、3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ百合が、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太とともに帝国陸軍に立ち向かうさまが描かれる。
企画プロデュースを担当した東映の紀伊宗之は「2019年に原作を取得してから、苦労してここまで来ました。それを支えたのは『世界に通用する日本映画界でありたい』という思い。そのために予算も才能も全部積み上げて今できることを全力でやったつもりなので楽しみにしてくれるとありがたいです」と挨拶。長浦は「原作小説自体、僕の中にある『こんな日本映画が観たい』という空想や理想をそのまま込めて(書いた)。それが時を経て本当に映画になることに興奮しているし、誰よりも楽しみにしているし、誰よりも厳しい目で観ると思います」と言い会場に笑いを起こした。
監督としてアクション大作に挑んだ行定は「まだまだ知らない扉ってあるなという。“みんながわかる多数決みたいな映画”じゃないものを、紀伊さんが相当苦労して企画を通したと思うので、そういう映画になっていればいいなと」と気合い十分に伝えた。
会見中盤には、キャストが1名ずつランウェイを歩く場面も。背中がざっくりと開いた黒のワンピース姿で登場した百合役の綾瀬は「原作を読むとスケールの大きな作品だったので、これが映像になるとどうなるんだろうっていうワクワク感がありました」と撮影前の心境を振り返り、「観てくださるお客さんを物語にいざなって、心が揺さぶられるような作品になればいいなと期待しております」と笑顔でコメントした。
細見役を演じた映画初出演の羽村は「そうそうたる共演者の皆さんとお芝居をご一緒させてもらうということで胸がいっぱいでした。すごくかっこいい映画になっていると思います!」と述べ、長谷川は「日本に威厳があって、生きることに必死で、人と人のつながりが熱くて、そういう時代を生きれるのはいいなと思って(オファーを)受けさせていただきました」と出演を決めたときのことを回想した。シシドは「ドラムスティックの代わりにウィンチェスター(ライフル)を振り回している姿を、この映画の楽しみに加えていただけたらうれしいです」とアピールした。
古川は「冒頭の映像を奥で観ていたのですが、息をのむような映像ができあがっていて、映画館で観るのが今から楽しみだなと思いました」と作品への期待を口にし、劇中で綾瀬と敵対関係にある人物を演じた清水は「大先輩の綾瀬さんと正面からぶつかることによって、たくさんのことを勉強させていただこうという思いで精一杯臨みました」と述懐する。
「“リボルバー・ジェシー”です」と真面目な顔で冗談を飛ばしたジェシーは「アクションシーンや激しい銃撃シーンのスケールは大きいんですけど、皆さんのオーラがすごいのでそれらのシーンに負けない」とキャストの豪華さに言及。豊川は「このお話を読んだときに東映さんならではの映画になるんじゃないかと思って、その一端に“リボルバー・悦司”として関われたことをうれしく思っています」とジェシーにかぶせて共演者を笑わせた。
詳しい内容や役柄についてはまだ明らかになっていない本作だが、このたび会見の登壇者以外にも内田朝陽、橋爪功、板尾創路、吹越満、阿部サダヲ、石橋蓮司、佐藤二朗、野村萬斎が出演することが発表された。
「リボルバー・リリー」は8月11日より全国で公開。なおYouTubeでは特別映像が解禁となった。
行定勲の映画作品
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