「レジェバタ」を岐阜城で上映？木村拓哉の提案に伊藤英明「知事から電話がきます」

「レジェンド＆バタフライ」の初日舞台挨拶が本日1月27日に東京・丸の内TOEIで行われ、キャストの木村拓哉、綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、伊藤英明、中谷美紀、監督の大友啓史が登壇した。

本作は織田信長とその正妻・濃姫の知られざる愛の物語を描く時代劇。木村が信長、綾瀬が濃姫を演じ、宮沢が明智光秀、染五郎が森蘭丸、伊藤が濃姫の侍従・福富平太郎貞家、中谷が濃姫の筆頭侍女・各務野に扮している。大河ドラマ「どうする家康」が放送中の古沢良太が脚本を手がけた。

木村は撮影から宣伝キャンペーン、そして初日に至るまでの道のりを「織田信長は今日まで非常に愛されている人。僕は限られた場所にしか伺えてないですが、その都度、皆さんから温かい気持ちを感じることができて非常に感謝してます」と述懐。信長を演じた心境を「史実として認められていることが、真実かどうかは誰にもわからない。信長がどんな思いで人を愛して、どれだけ苦しい思いをして人を殺めていったのか。現場では大友監督のもと史実と史実の間を埋めていたような気がします」と明かした。

さらに木村は、お気に入りの場面として信長と濃姫が婚礼の儀を交わすシーンを紹介。「綾瀬はるかという俳優をさすがと思ったのは、盃に注がれたお屠蘇をなんのためらいもなく口に運んだとき。もし毒を盛られていたら命はない。それでも一切躊躇しない“濃姫”を目の当たりにした瞬間、信長を演じる自分もどこかスイッチが入った。台本にも書かれていないような、現場で作り上げたコミュニケーションがちりばめられています」と続ける。綾瀬は「尾張は終わりじゃ」と信長を戦に鼓舞するシーンを挙げ「すごく緊張感の詰まった1日でした。思い出深いです」と話した。

伊藤は「行ってみたい、まだ見ぬ世界は？」という質問に、戦国時代で信長本人に「レジェンド＆バタフライ」のポスターを渡したいと答える。「信長公は『未来から来た』と言っても『そうか』と受け入れてくれそう。たぶん、それは木村さんなんだと思います。信長公に会っても『これが未来のワシか』と言ってくれると思います」と珍回答で笑いを誘う。さらに過去の安土城での映画上映を熱望すると、木村も「俺がいいんじゃないかと思うのは岐阜城。あのデカい白い城壁にプロジェクターで」と乗り気な様子。しかし伊藤が「県知事が聞きつけたら、電話かかってきますよ」と反応すると、木村は「いや、もし当時に行けたらの話をしているから。今、県知事の名前を出したら（本当に電話がくるから）……わかるよね？」と諭していた。

木村は1月23日に行われた京都プレミアに、映画のスタッフが駆けつけたことを報告。その際に劇中の小道具を模した「三足の蛙」の香炉をもらったそうで「僕はしゃれをわからず普通に『なんで？』と聞いてしまって。そしたらお二人は照れながらも目を赤くして『また京都に帰って来てほしいので』と言ってくれた」とうれしそうに振り返る。そして最後に「この映画を皆さんの力で、皆さんと共有できる真実に変えていっていただけたら」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

「レジェンド＆バタフライ」は全国で公開中。