PFFアワード受賞作、どん底な男2人の旅路と孤独感を描く「J005311」公開

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PFFアワード2022のグランプリ受賞作「J005311」が4月22日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

「J005311」メインビジュアル

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「J005311」場面写真

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俳優養成所の同期である河野宏紀野村一瑛が構想した本作では、生きづらさを抱える男2人の旅路を通じて、世間に取り残された孤独感が描かれる。何か思い詰めた表情で街へ出た神崎は、タクシーが捕まらず道端に座り込んでいると、車道越しにひったくり現場を目撃。一心不乱に走り出した彼は、ひったくりをしていた山本に声を掛け、100万円を渡す代わりにある場所へ送ってほしいと依頼する。

「J005311」場面写真

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野村が神崎を演じ、河野が初監督に挑みながら山本を演じた。河野は2021年いっぱいで役者業から身を引くことを決め、その前に積年の思いであった監督として作品を残すことを決意。2021年10月に脚本を書き上げ、2022年3月1日から4日にかけて撮影を行った。

河野は「僕が、人生の中で最も大切な事だと考えている『優しさ』。このことが、ほんの少しでも映っているように、そして傲慢かもしれませんが、どん底な自分たちに光を当て、自らを救いたいという願いを込めて作りました」とコメントしている。

YouTubeでは予告編が公開中。

河野宏紀 コメント

俳優業というものから足を洗う前に最後、悔いが残らないように、監督として友人の野村一瑛と一緒に作品を残したいという思いがありました。お互いそれぞれ、私生活や俳優業というものにおいて過ちを犯したり結果を残せずに過ごしておりました。映画というものはもちろんフィクションですが、僕らにとってはどこかノンフィクションのような作品に仕上げたいという思いがあり、それぞれの人物に僕たちの心情を投影させました。僕が、人生の中で最も大切な事だと考えている「優しさ」。このことが、ほんの少しでも映っているように、そして傲慢かもしれませんが、どん底な自分たちに光を当て、自らを救いたいという願いを込めて作りました。

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(c)2022『J005311』製作委員会(キングレコード、PFF)

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おおとも ひさし @tekuriha

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