ハリウッドの撮影監督インタビュー集、ビル・バトラーら4名加え完全版として復刊

撮影監督のインタビュー集「マスターズ・オブ・ライト アメリカン・シネマの撮影監督たち」の完全版が、明日1月26日にフィルムアート社より発売される。

1988年に邦訳版が刊行された「マスターズ・オブ・ライト」は「撮影」に焦点を当てた、ハリウッドの映画制作をめぐる証言集。カメラの技術的な問題だけでなく、1960年代から1980年代のハリウッド映画の制作現場におけるシナリオ、俳優の演技、監督による演出・演技指導に対し、撮影監督がいかに向き合ってきたのかが語られている。

なお完全版には新たに「ジョーズ」のビル・バトラー、「明日に向って撃て！」のコンラッド・L・ホール、「キャリー」のマリオ・トッシ、「ガンジー」のビリー・ウィリアムズという4名のインタビュー、ジョン・ベイリーによる前書き「新版によせて」が収録された。

「マスターズ・オブ・ライト［完全版］アメリカン・シネマの撮影監督たち」に登場する撮影監督と主な作品（※は初収録）

ネストール・アルメンドロス（「アデルの恋の物語」「天国の日々」「クレイマー、クレイマー」）
ジョン・アロンゾ（「バニシング・ポイント」「チャイナタウン」「スカーフェイス」）
ジョン・ベイリー（「アメリカン・ジゴロ」「キャット・ピープル（1981年）」「再会の時」）
※ビル・バトラー（「ジョーズ」「ロッキー2」「ビッグ・トラブル（1986年）」）
マイケル・チャップマン（「タクシードライバー」「ラスト・ワルツ」「レイジング・ブル」）
ウィリアム・フレイカー（「ローズマリーの赤ちゃん」「エクソシスト2」「透明人間（1992年）」）
※コンラッド・L・ホール（「明日に向って撃て！」「マラソンマン」「ボビー・フィッシャーを探して」）
ラズロ・コヴァックス（「イージー★ライダー」「ペーパー・ムーン」「ゴーストバスターズ（1984年）」）
オーウェン・ロイズマン（「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」「トッツィー」）
ヴィットリオ・ストラーロ（「暗殺のオペラ」「地獄の黙示録」「ラストエンペラー」）
※マリオ・トッシ（「キャリー（1976年）」「ベッツィー」「マッカーサー」）
ハスケル・ウェクスラー（「アメリカン・グラフィティ」「カッコーの巣の上で」「ウディ・ガスリー わが心のふるさと」）
※ビリー・ウィリアムズ（「風とライオン」「黄昏（1981年）」「ガンジー」）
ゴードン・ウィリス（「ゴッドファーザー」「アニー・ホール」「スターダスト・メモリー」）
ヴィルモス・スィグモンド（「ギャンブラー」「未知との遭遇」「天国の門」）