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第95回アカデミー賞国際長編映画賞のインド代表に選出された本作。9歳のチャイ売りの少年・サマイが映画に魅了され、やがて映画を作りたいと思うようになるさまが描かれる。サマイ役には3000人の中から
新たに解禁されたのは、映写室で居眠りをしてしまったサマイが夢と現実の合間にいるシーン。一連の映像にはスタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」、デヴィッド・リーン監督作「アラビアのロレンス」へのオマージュが込められている。また監督の
山田は称賛とともに「同じアジアの監督としてはエールを贈らないわけにはいかない」とつづり、藤井は「変わっていく時代と向き合い、自分の道を切り開いていく、少年の眼差しと、その光たちが美しかった」と述べた。そのほかコメント詳細は下記の通り。何人かのコメントには、それぞれの“映画に恋に落ちた、あの1本”も添えられている。また、このたび流水りんこによる描き下ろしイラストも到着した。
「エンドロールのつづき」は、1月20日より東京・新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国でロードショー。
山田洋次(映画監督)コメント
インドの片田舎に生きる貧しい少年を描きながら、フイルムへの愛を高々と歌い上げるという大胆不敵な作品。同じアジアの監督としてはエールを贈らないわけにはいかない。
映画に恋に落ちた、あの1本
「路傍の石」(1938)
前田哲(映画監督)コメント
この映画を愛さずにはいられない!
少年たちのキラキラした瞳と行動力に、
初めて映画と出会った頃を思い出した。
映画ってやっぱりいいなぁー
映画に恋に落ちた、あの1本
「華麗なる賭け」(1968)
藤井道人(映画監督)コメント
懐かしさ、優しさ、あたたかさ、そしてスクリーンから溢れ出す映画愛。
変わっていく時代と向き合い、自分の道を切り開いていく、少年の眼差しと、その光たちが美しかった。タイトルの意味を知ったとき感情が揺さぶられた。
映画に恋に落ちた、あの1本
「エターナル・サンシャイン」(2004)
大九明子(映画監督)コメント
サマイが教えてくれたフィルムの行方に涙した。とても美しかったから。
呉美保(映画監督)コメント
わたしたちがウッカリ落としてアッサリ忘れてしまったアレコレを、
9歳の少年がドンドン拾い集めてピカピカに磨き上げる。
映写室からのびる光の中に舞うホコリだって、彼にとっては宝モノ。
この世に既に存在しているモノを、いま一度、慈しむ大切さに、気付かせてもらいました。
映画に恋に落ちた、あの1本
「少年時代」(1990)
こがけん(芸人)コメント
ひたすらに手を動かし、映画という“夢”の仕掛けを捉えんとする少年の澄んだ眼差しと、彼を取り巻く世界の美しさに心揺さぶられる。
まるでフィルム映画史の幕開けから終焉を辿るかのような物語。
強烈な映画愛が滲むラストのモノローグは格別だ。
映画に恋に落ちた、あの1本
「星の王子ニューヨークへ行く」(1988)
小堺一機 コメント
熱中出来る何かに出会った時に人生の扉が開く。
ラストシーンに誰もが自分の“あの時”を想い出し胸がキュンとするだろう! 映画に乾杯!
映画に恋に落ちた、あの1本
「素晴らしき哉、人生!」(1946)
角田光代(作家)コメント
すべてのシーンのすべての細部が、光に彩られ、さまざまな輝きを放っている。なんていとしい映画だろう。映画を愛するサマイくんを、愛さずにはいられない。
映画に恋に落ちた、あの1本
「ザ・コミットメンツ」(1991)
村山章(映画ライター)コメント
ノスタルジックな感涙ものかと思ったら、映画とはなんぞや?と自分に問いかけた少年が因数分解するようにその真髄に迫る映画だった。鑑賞後に山ほど映画が観たくなるし、チャイがどうしても飲みたくなってスーパーに走った。
流水りんこ🏳️🌈 @RinkoWaters
久々〜に真面目にイラスト描いちゃった。いや求められていたのは3頭身のポンチ絵だったのかな。ま、たまにはいいか。いやスミマセン。この映画オススメ!
山田洋次、前田哲、藤井道人、大九明子ら「エンドロールのつづき」にコメント贈る(コメントあり / 本編一部映像あり) https://t.co/u17IiNKhJN