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織田信長とその正妻・濃姫の知られざる愛の物語を描く本作。木村が信長、綾瀬が濃姫を演じ、宮沢が明智光秀、染五郎が森蘭丸、音尾がのちに豊臣秀吉となる木下藤吉郎、伊藤が濃姫の侍従・福富平太郎貞家、中谷が濃姫の筆頭侍女・各務野に扮した。
木村は客席を見渡してから「個人的にも思い入れの深い作品。時代劇ではあるんですけど、普遍的なものが作品に描かれているので、深く受け取っていただけたら」と真摯に伝える。
綾瀬が「濃姫は姫でありながら男勝で、武道などなんにでも長けている聡明な女性。信長様に負けないぐらいの強いパワーで立ち向かわなければいけないなと思っていました」と述べると、木村は「濃姫に関する資料が少ない中で、作品を構築しなければならない。そこでベースになってくれたのが綾瀬さんだったんです。具現的な濃姫が撮影所にいてくれたので、作品を組み立てやすかったです」とたたえた。続けて「大友監督は、僕ら出演者のやりたいことをまずは見てくださる。そこで生まれた感情を監督が1つ残らず、カメラに収めてくださったなという印象があります」と信頼を伝える。
「さっきも氷魚くんと木村さんのすごさについて語っていたんです!」と語り出した伊藤は「現場にいる木村さんは信長そのもの。その場を支配する力がものすごくて!」と言葉に力を込める。伊藤が「思いがあふれすぎてしまって……No. 1の信長です!」と力強く宣言し、「氷魚くんなんかありますか?」と急に話を振ると、木村はすかさず「急に司会になるという(笑)」とツッコミを入れ、軽快な掛け合いを見せた。
2人のやり取りを笑顔で聞いていた宮沢は「(木村は)現場での立ち振る舞い、気配りが素晴らしくて。朝起きて木村さんに早く会いたくなる。そういう人が先頭に立っていると作品をよくしたいと前に向かって行けます」とコメント。中谷が「木村さんはユーモアあふれる方なんですが、現場に入ると怖くて誰も近寄れない。殿からまるで横綱のような殺気、アドレナリンが放出されてました。まさに信長が降臨していたという感じで、戦の香りがしていました」と言及すると、綾瀬も「していました!」と同意する。
続けて中谷は「伊藤さんはチャンバラがお上手で、エキストラさんたちとずっと一緒に刀を振り回しているんですよ。見惚れてしまうぐらいお上手なんです」と言い、「ところが殿は一切刀を鞘から抜こうとしないんです。『殿はああいうことはなさらないんですか?」と聞いたら『これを抜くことの重みがわかっている人間はあんなことはしない……』っておっしゃっていまして」と報告。伊藤が“しまった”という表情を見せると、会場にはどっと笑いが起こった。
染五郎は「中谷さんも殺気が見えたと言っていますが、クランクインした初日に蘭丸が殿から押し倒されるシーンの撮影がありまして。本当に木村さんの後ろに炎が見えました」と述懐。音尾は「木村さんが信長で、私が秀吉ですか!?と驚きました」とオファー時を振り返り、「信長様第一主義で、信長様だけに優しく、気に入られるような感じで演じたいなと思っていました」と明かす。
イベント中には女性目線で観た本作の魅力を綾瀬と中谷がトークする場面も。綾瀬は「どんな人でも1人では生きられない。支えたり支えられている。大事に思う存在があれば人は強くなったり、がんばれたりできる。普遍的な愛はいつの時代も存在しているなと思いました」と作品から受け取ったメッセージを語る。そんな綾瀬演じる濃姫の魅力を中谷は「意志を主張して、物語を動かす力を持っています」と力説。また「とても強い濃姫を演じた綾瀬さんは、私のことを本当に侍女だと思ったようで(笑)。いつも鴨川沿いを歩いて、2人で帰っていたんですが、ある日『お姉ちゃま、私、鴨川で帽子落としちゃったみたいで、今度見つけたら拾っておいてください』っておっしゃるんです(笑)」と述べ、「我が姫の帽子を1カ月ぐらい探していたんですが、押し入れに入っていたようで。そんな綾瀬さんが大好きです!」と笑みをこぼし、会場を和ませた。
大友は「ほぼすべてにおいてこだわっています。皆さんを戦国時代にお連れしたい。大画面で観ていただくことは特別なことだと思っています」とコメント。木村は「頭から最後まで受け取ってほしいです」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
古沢良太が脚本を手がけた「レジェンド&バタフライ」は1月27日に全国で公開。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Japan premiere of new movie "Legend & Butterfly" at Tokyo Garden Theatre on 12 Jan 2023 - Kimura Takuya, Ayase Haruka, Miyazawa Hio, Ichikawa Somegoro, Otoo Takuma, Ito Hideaki & Nakatani Miki; showing from 27 Jan 2023
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