ヒュー・ジャックマン主演「The Son」公開、親子の心の距離描くヒューマンドラマ

ヒュー・ジャックマンが主演と製作総指揮を担当した「The Son」が「The Son／息子」の邦題で3月17日に公開。場面写真も到着した。

「ファーザー」のフロリアン・ゼレールが自身の戯曲「Le Fils 息子」を映画化した本作は、親と子の心の距離を題材にしたヒューマンドラマ。「ファーザー」に続く家族3部作の第2部にあたる。優秀な弁護士のピーターは新たな家族と幸せな日々を送っていた。ある日、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラスが、ピーターのもとに引っ越したいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいた。そしてピーターが息子を受け入れ生活を始めるさまが描かれる。

ジャックマンがピーターを演じ、ニコラス役でゼン・マクグラスが出演。ローラ・ダーン、ヴァネッサ・カービー、アンソニー・ホプキンスもキャストに名を連ねた。

ゼレールは「『The Son／息子』の登場人物の人生を描きたいと思った主な理由には、心の問題を抱えている人が多くいることがある。そして、この問題には必ずといっていいほど、恥、罪悪感、無知が伴う。しかし、そのような感情やレッテルは、重要な会話の妨げとなってしまう」と述べ、「この映画が、心の病に関するさまざまな対話のきっかけとなることを期待する」と願いを込める。ジャックマンも「多くの人々が、自殺、うつ病、不安症の問題に悩んでいる。その原因は、少し話し合っただけでわかるほど単純ではないが、話すことが重要なんだ。話題に出すべきなんだ。『The Son／息子』のような映画は、会話を始める重要なきっかけになると思う」と語った。

「The Son／息子」は東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。ゼレールとクリストファー・ハンプトンが共同で脚本を手がけた。