映画「
本作は、山里に暮らす陶器職人・誠治、海外で活躍する誠治の息子・学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスを中心にした物語。国籍や育った環境、話す言葉の違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々の姿が描かれる。役所が誠治、吉沢が学、サガエルカスがマルコスを演じた。
役所は「宣伝部が今日まで一生懸命この映画を宣伝してくれました。お疲れ様でした。面白かったらどうぞ広めてください」と言葉を送る。本作で陶器作りに挑戦したことについて、「前からやってみたいと思っていました。時間をかけて練習しましたが、まったく苦じゃなかったです。撮影で使用した電気ろくろや粘土を持ち帰ったので、今度やろうかな」と述べた。
MCから役との共通点を聞かれた吉沢は「性格も全然違うので共通点はないんです。むしろ、憧れというか理想が詰まっている役だなと思いました。誰に対しても平等に優しく、知らない世界に躊躇なく飛び込んでいけるものを持っている。僕はビビりなので」と頬をゆるませる。
また「1つの映画にたくさんの方々が関わっていることに驚いた」と話すサガエルカスは、「自分が想像していた規模の何倍も大きかった。この映画で初めて役者に挑戦して、自分ではないもう1人の人物になれる楽しさを感じました。いろんな役をやってみたいですね」と俳優業への意欲を明かす。
サガエルカスと同じく本作が演技初挑戦となった、マルコスの恋人エリカ役のワケドファジレ、学と結婚する難民出身のナディア役のアリまらい果。ワケドファジレは「3カ月くらい(演技の)レッスンを受けました。表情だけでなく感じて演技をしなければならないのがすごく難しかったです」、アリまらい果は「撮影の前にガチガチになりながらシーンのことを想像していたんです。そんなとき、吉沢亮さんが自然に話しかけてくださったのですが『(これから撮るシーンのことを)何も考えてないのかな? 準備いらないの? 私は準備いるんだけどな……』と思った(笑)。レベルが違いますね」とそれぞれ撮影を振り返る。吉沢は「大変失礼いたしました!」と謝罪し、「緊張しなくていいんだよという思いがあってのことだったと思うのですが、(シーンのことを)考えたいですよね」と続けた。
半グレのリーダー・榎本海斗に扮したMIYAVIは「この役をやるかすごく迷いました。僕が難民支援をしている活動とは逆サイドの役でもあったので。実際にいろんな国の難民キャンプを訪れては、受け入れる側との摩擦を感じていました。この役を通して、逆側の視点を学べるんじゃないかと思ったのが1つ。そして、日本にもこういったものがあるということを知ってもらう、考えてもらう機会になるんじゃないかと思って挑戦しました。“おもてなし”という人を迎え入れる温かさもしっかり描かれています」と述懐する。
誠治と同じ児童養護施設で育った刑事・駒田役で出演した佐藤。彼は役所との共演について「芝居の話はしたことがないのですが、フッとそこにいたらスッとテストに行けるような感覚があります。そんな自然の流れの中で役に入っていける。お互い数十年、映画の世界でいろんな現場を経験してきたことが支えになっているんじゃないかな」と信頼感をのぞかせる。役所は「安心感がありますよね。心地がよかったです」とコメントした。
「ファミリア」は全国で上映中。
※記事初出時より動画を追加しました
関連記事
役所広司の映画作品
リンク
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
First-day event of new movie "Familia" at Shinjuku Picadilly on 7 Jan 2023 - Yakusho Koji, Yoshizawa Ryo, Sagae Lucas, Fadile Waked, Ali Malyka, MIYAVI & Sato Koichi
https://t.co/oP4Kt7ab93 https://t.co/tYzrip9Rpi