いつか殺したい？中谷美紀、猟奇的殺人犯役の菊池風磨を称賛「とても真摯な役者」

「連続ドラマW ギバーテイカー」の完成披露試写会が本日12月18日に東京・スペースFS汐留で行われ、キャストの中谷美紀、菊池風磨（Sexy Zone）、池内博之が登壇した。

すえのぶけいこのマンガを鈴木浩介が実写化した本作は、娘を殺された刑事・倉澤樹と猟奇的殺人犯・貴志ルオトの死闘を描くクライムサスペンス。中谷が倉澤、菊池がルオト、池内が倉澤とともに事件を追う刑事・今井要を演じた。

中谷はオファーを振り返り「私自身が出産も子供を育てた経験もないものですから、子供を殺された女性の役は正直なところためらいました」と吐露しながら、出演の決め手を「台本が素晴らしかった。プロデューサー陣、監督、脚本家の小峯（裕之）さんによる渾身の作品。最初に読んだときは涙が止まらなかった。ということは感情移入して演技ができる。それでありがたくお引き受けしました」と明かす。

完成した作品については「夢中になって続きが観たくなる、手に汗握るクライムサスペンス。隣でサポートしてくれた今井役の池内さんは作品に重厚感を与えてくださいました」と述べつつ、初共演の菊池に関しては「彼の目を見るたびに『いつか殺してやろう』という気持ちになってしまいます（笑）。それぐらい素晴らしかった」と称賛の言葉を送る。菊池はルオトの役作りを「どう演じたらいいのか手探りの状態。とにかく何度も台本を読んでイメージを膨らませて、自分なりの答えを出しました。気味の悪さを出したいと思っていたので、鏡の前で気味の悪い笑顔を練習しました」と振り返った。

さらに中谷は菊池について「初めてお会いしたときからルオトとして立っていた。私にとっての菊池風磨さんは寡黙でシャイ。役柄に没頭する、とても真摯な役者さん。作品が終わったあとに、（バラエティの企画で）全裸でのたうち回ってるのを拝見して『これは私が知ってる菊池風磨ではない』と思って慌てて消しました（笑）。それぐらい別人になられてます」とコメント。また「ルオトは、とてもリラックスした悪人。天使のような笑顔で軽々しく恐ろしいことを言う。その姿にどんどん追い詰められて息が苦しくなってしまいました」と樹の立場から評する場面もあった。

菊池が中谷の好きなシーンを聞かれると、樹とルオトが最初に対峙する場面を挙げ「ものすごく絶妙なところで、中谷さんの涙が頬をつたう。生で見たときはきれい過ぎて、ちょっと引きました（笑）。これは一生かかってもまねできない、と。その一筋の涙からいろんな感情が見えて、役を一瞬忘れそうになりました」と回答。また池内は樹がルオトの母親に会うシーンに触れ「そのときの『この人、何言ってるの？』という中谷さんの表情。素晴らしかったです」と答えた。

全5話の「連続ドラマW ギバーテイカー」は、1月22日よりWOWOWで放送・配信。