宗教2世の苦悩を描いた「ココロのバショ」公開、葛堂里奈ら出演

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宗教2世の苦しみを描いた映画「ココロのバショ」が、3月24日より東京・アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

「ココロのバショ」メインビジュアル

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「ココロのバショ」

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2021年11月に撮影された本作の主人公は、東京で母と2人きりの生活を続けているユメ。宗教に執心し自分につらく当たる母への言葉にならない思いをユメは手紙にしようとするが、うまくまとめることができない。そんなある日、ユメは1枚の馬のポスターと出会う。そのポスターに惹かれた彼女は牧場に行って馬たちと触れ合い、そこでさまざまな出来事を思い出す。

「ココロのバショ」

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ユメ役の葛堂里奈のほか、岡元あつこ大方斐紗子小曽根叶乃心月なつる今井久美子澁谷麻美内田岳志が出演。ピンク映画の助監督として映画界に入ったモテギワコが、自ら脚本を手がけ監督を務めた。YouTubeでは特報が公開中。

モテギワココメント

タイトルが「ココロのバショ」になる前、「ゴミ箱に愛」というタイトルでした。きっと、愛をゴミ箱に捨てられたらどんなに楽になれるだろう。。。と愛について考えていたからだと思います。先日見たとある番組で家族との関係について女の子が言っていました。「嫌いになれないから苦しくなる。」そんな思いを抱えた人に何かが届いたらいいなと思っています。

葛堂里奈 コメント

主人公のユメは「人よりも繊細すぎる」子です。
ですが作品創りを通して、人間、誰しもが多かれ少なかれ「人から見えにくい辛さ」を抱えて生活しているものなのかもしれないな、とも思いました。
なのでユメと同じような悩みを抱えている方はもちろん、さまざまな事情で「最近心が疲れてるのかも」と感じる方にもぜひご覧頂ければと思います。
そしてそれぞれ共感し合うことで、ちょっとでも心が楽になったら、嬉しいです。

本木克英(映画監督)コメント

心とはなんとも脆く不安定なものだ。母の愛情を感じられず彷徨った自身の魂の軌跡を、モテギ監督は素直にたどり、見つめ、詩的に昇華している。狂気をはらんだ母の束縛に重苦しい恐怖を覚えたが、やがて逃れ、解放された境地には、傷跡を残した不思議な気高さと清々しさがあった。ピアノの調べも効果的に響く。

足立紳(脚本家・映画監督)コメント

私の助監督をしてくれたモテギさんが映画を撮った。いったい彼女がどんな映画を撮るのか興味津々だったが、宗教二世、三世というテーマを掲げつつ、母親との関係に向き合っていた。そう聞いた訳ではないが、きっと実体験を元にしているのだろう。余計な飾りと余計なウソがなく、かわりに必死さのある映画だった。

Bruce Barth(ジャズピアニスト・作曲家)コメント

とても力強く芸術的で、心動かされる作品でした。
まず、幼い少女ゆめ(主人公)の演技に目を惹かれました。成長したゆめも大変表現豊かで、特に馬たちとの場面が印象的でした。また、私たち観客が単に母親の人物像を全否定するのではなく、理解しようという気持ちに自然とさせてくれた描写が大変素晴らしかったです。

小谷真理(SF&ファンタジー評論家)コメント

山と馬とピアノの光景が、ひたすら美しく、静かに心に染みわたる。カルト二世にとって、親はどのような存在なのだろう。決して振り返ってくれない母を前に、娘は、どんなふうに現実と向き合ったらいいのか。すれ違い続ける母と娘の深淵から、目が離せなかった。

水谷八重子(女優)コメント

不思議な映画、そう、本当に不思議。自然の木立が、木々が美しい。その美しい景色の中に、少女がいる。すると映画を切り取って、一枚の絵画のように美しい。ふと、我に返って、「うーん、ストーリーは?」って考える。そんなの野暮なこと。そう。主人公の名前の通り「夢」そう、夢の物語なんだ。

川瀬陽太(俳優)コメント

心の拠り所、という言葉はあるが本当にそんなもの、あるのだろうか? 例え見つけられなくともひとは何か、誰かに触れ合いたくて手を伸ばす。探り続ける。本当は届かなかった「それ」を映画に託す。モテギワコの作ったこの映画は誰かに差し伸べる彼女の手の様なものなのかも知れない。たとえ振りほどかれたとしても。

田中要次(俳優)コメント

長い間、声をあげることが出来なかった宗教2世の苦しみ。
雪崩のあとの雪解けと共に洗い流す時が来たのかもしれない。
それでもまだ始まったばかり。答えはまだ見えてはいない。
山も馬も語り掛けることはない。
辿り着く場所を手探りで探しているココロを観た。

河合香織(ノンフィクション作家)コメント

母であることはかくも恐ろしいことなのだろうか。子どもの心を損なうには、暴力や虐待はいらない。日常に潜むすれ違いや寂しさが大きな亀裂につながっていく。母娘のわかりあえなさや宗教二世問題を描きながらも、本作を見た後には自分の母や子どもを抱きしめたくなった。

キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティ)コメント

毒親、親ガチャ、アダルトチルドレン、育て直し…。
親子関係の息苦しさを象徴する言葉が近年増えているが、もはや「家庭の問題」として見過ごされてはいけないほど現状は深刻だ。
母の胎内で生きるため養分を受け継いだ子が親の養分となるのは生の代償なのか。
互いを縛り合う愛憎の連鎖を断ち切るのは子か、親か、それとも─。

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(c)2022「ココロのバショ」製作委員会

読者の反応

田中幹夫@南砺(なんと)市長 @tanakatoga

南砺市五箇山在住のモテギ監督作品。公開決定。
3月24日 アップリンク吉祥寺。

宗教2世の苦悩を描いた「ココロのバショ」公開、葛堂里奈ら出演(動画あり / コメントあり) https://t.co/3E8DXWZqjx

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