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本作は香りの力で人を幸せに導いていく白髪の女性・白石弥生を軸にした物語。上司のセクハラを抗議したことで職を失った若林恵麻は、ふとしたきっかけで弥生の香水店を訪れることに。「魔女さん」と呼ばれる弥生と香りの世界に興味を持った恵麻は、弥生に誘われるまま店で働くことになる。黒木が弥生、桜井が恵麻を演じた。「JAZZ爺MEN」「たった一度の歌」を手がけた宮武によるオリジナル脚本となる。配給はアークエンタテインメント。
役衣装で登壇したキャスト陣。昨日クランクアップを迎えたばかりだそうで、黒木は「弥生は香水の力を借りて人の可能性を導いたり、困難に立ち向かう力や愛する人への思いを引き出すキャラクター。撮影を終えてホッとしています」と吐露する。宮武が映画を作るうえで根底にあるのは「女性を応援したい」という思いで、黒木とは2020年のNHKによる特集ドラマ「ファーストラヴ」で出会ったそう。黒木は「作品に対する情熱はすごいのに撮影は淡々としている。それでいてできあがった作品は繊細で斬新で、大胆。すぐプロデューサーに『素晴らしい監督と出会えてうれしかったです』とお手紙を書いたんです」と振り返り、「今回、女性の背中を押す作品を作りたいということでお声がけをいただいた。本当に感謝を申し上げるとともに、完成をとても楽しみにしています」と期待を込める。
宮武は、黒木が弥生を演じることを想定しながら脚本を執筆。「女性の生き方はたくさんある。でも生き方に迷っている女性にとって1つの指針やバイブルにしたかった。そのとき圧倒的なインパクトを持つ黒木さんに登場していただきたかった」とキャスティングの理由を明かす。弥生は渋谷でとある香水店を営んでいた女性がモデルになっているそうで「自立した女性の輝きと哀愁にすごく惹きつけられた。そういう女性を主人公にした作品を作りたい思いがあって、イメージを膨らませていきました」と続けた。
桜井は2016年放送のドラマ「そして、誰もいなくなった」に続いて黒木と共演。「今回は本当にがっつりご一緒にお芝居をやらせていただけて。リハーサルからひしひしと感じるものがあって感情を揺さぶられました。とにかくいい意味で……疲れる(笑)」と打ち明け、黒木が思わず爆笑する一幕も。そして黒木は「日奈子ちゃんから本当に刺激をもらって、お芝居の豊かさに助けられた。感謝しています」と話した。
マスコミからは好きな香りや、香りにまつわるエピソードに関する質問も。黒木は「体育倉庫の匂い。コンクリートに囲まれた、あの匂いが個人的には一番好きです(笑)」と答えながら、香水については「宝塚にいたとき、イブサンローランのリヴゴーシュを付けておりまして。もう廃盤になってますが、その香りをかぐと宝塚時代を思い出します」と回答。宝塚の退団を機に香水も変え、現在はマダムロシャスのビザーンスを使っているそうで「でも、それも廃盤になってしまって。この作品を機会に、次の新しい香水を選びたいと思っております」と明かした。
桜井は香りと結びついた印象深い記憶について「13年ほどバスケをやっていたので、バッシュ(バスケットシューズ)の香ばしい匂いで青春時代を思い出します(笑)」と正直に告白。これまで香水を付ける機会は少なかったそうだが「恵麻も香水を全然知らないところからスタートしてます。役作りの一貫として、ちょくちょく香水屋さんに通ったり、ルームフレグランスを探してみたり。そうしていると、自分を大切にしている感覚になりました。丁寧に生活を送っている気がして豊かな時間を感じています」と語った。
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Kuroki Hitomi & Sakurai Hinako star in new movie "Majo no kousui" showing in summer 2023; the story describes how Shiraishi Yayoi, the owner of a perfume shop and nicknamed as "Majo-san", guides people to find their happiness through the power of scents;
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