原作者がノーベル文学賞に「あのこと」本編映像、「シンプルな情熱」特別上映も決定

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フランス映画「あのこと」より、本編映像の一部がYouTubeで公開された。

「あのこと」

「あのこと」

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第78回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得した本作は、作家アニー・エルノーの実体験をもとにした物語。中絶が違法だった1960年代フランスを舞台に、望まぬ妊娠が発覚した主人公・アンヌが、自らが願う未来をつかむためにたった1人で闘う12週間が映し出される。「ヴィオレッタ」のアナマリア・ヴァルトロメイがアンナを演じた。

アニー・エルノー

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本日12月10日は、ノーベル賞授賞式がスウェーデン・ストックホルムで行われる日。原作者のエルノーは文学賞を受賞し、授賞式にも参加予定だ。解禁された映像には、妊娠への焦りと恐怖を1人で抱えきれなくなったアンヌが、親友に事実を告げるシーンが収められている。

監督のオードレイ・ディヴァンは、脚本を執筆する前にエルノーと一緒に過ごし、彼女から当時のことを詳しく聞いたという。ディヴァンは「話をしながらエルノーは目に涙を浮かべていました。80歳を超え今なお癒えていない彼女の痛みと激しい悲しみをどうにかして世に伝えたいと強く思いました」と振り返った。「あのこと」は東京のBunkamura ル・シネマほかで上映中。

「シンプルな情熱」

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さらにエルノー原作による「シンプルな情熱」の特別上映が決定した。ダニエル・アービッドが監督を務めた同作では、パリの大学で文学を教える教師エレーヌと、歳下で既婚者のロシア外交官アレクサンドルの関係が官能的につづられる。「シンプルな情熱」は12月16日よりBunkamura ル・シネマで上映。「あのこと」のチケットや半券提示で当日一般料金が300円引きとなる。

※「あのこと」はR15+指定作品
※「シンプルな情熱」はR18+指定作品

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(c) 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM

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ルートヴィヒ白鳥王 @lohengrin_lud

原作者がノーベル文学賞に「あのこと」本編映像、「シンプルな情熱」特別上映も決定
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