本作は、夢破れ挫折したフリーター・陽子が父の訃報をきっかけに、24年間帰っていなかった故郷の青森・弘前をヒッチハイクで目指すロードムービー。2001年公開作「空の穴」で菊地をヒロインに抜擢した
陽子を演じる菊地は「熊切監督が活躍されている姿や作品を拝見するたびに、自分はまた声をかけてもらえる俳優として成長できているのか、もしその時がきたら全力で熊切監督の作品にぶつかっていこうと思っていました。その思いが、形となって、この作品で、ついに叶いました」とコメントしている。
なお本作は映画オリジナル企画コンテスト・TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019で脚本部門の審査員特別賞を受賞した
菊地凛子 コメント
熊切和嘉監督には、20年前私が女優としてやっていけるか、不安だった時に「空の穴」ではじめて大きな役をいただきました。この作品をきっかけに私は俳優の道を行くことを決め「バベル」など海外の作品にも挑戦することが出来ました。この20年間、熊切監督が活躍されている姿や作品を拝見するたびに、自分はまた声をかけてもらえる俳優として成長できているのか、もしその時がきたら全力で熊切監督の作品にぶつかっていこうと思っていました。その思いが、形となって、この作品で、ついに叶いました。40歳台となった私の新たな道の節目として、この作品に参加できたことを何よりも誇りに思います。
熊切和嘉 コメント
最初に出会った頃の菊地さんはまだ本名で活動されていて、僕ら映画を撮ってる仲間うちでの「妹分」みたいな存在でした。それがあれよあれよという間に国際的な映画俳優になって、活躍を嬉しく思う反面、もう二度と逢えないのかなと寂しくも感じていました。それがまさか、こうして20年ぶりに一緒に映画を作れるとは! 毎日が新鮮で感慨深く、本当に夢のような撮影でした。
室井孝介(原案&共同脚本)コメント
最初は映画になるあてもなく、ただこの物語を形にしなければという思いで脚本を書いていました。まさか菊地凛子さん主演、熊切監督で実現するとは。劇場の大きなスクリーンで多くの人に見てもらえるのを楽しみにしています!
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