第14回TAMA映画賞の授賞式が本日11月26日に東京・パルテノン多摩で行われ、最優秀男優賞を獲得した
松坂は広瀬すずと共演した「
松坂は待機しているときに佐藤から「場をやわらかくしろ」と命じられたそうで「話すことを考えていたんですが、今は何を話せばいいかわからなくなってしまいました」と告白して笑いを誘う。すると舞台袖の佐藤が「バラすなよ! 桃李」と叫び、会場は爆笑に包まれた。続いて松坂はチャールズ・チャップリンが自身のベスト演技を聞かれ「Next one(次の作品)」と答えた逸話に触れ、「いつか、そういうことを言えたらいいなと思ってがんばってきました。まだまだチャップリンには及ばないですが、『流浪の月』に関しては間違いなく、今の僕の中でのベスト。すべてを出し切ろうと、挑戦、勝負した作品でした」と深い思い入れを明かしながら、スタッフ、キャストに感謝した。
2018年の第10回TAMA映画賞における最優秀男優賞に続く2回目の受賞となった松坂。「『ここにまた立てるように』という言葉を残して、前回の授賞式を終えました。こうして2022年に立つことができて、本当にうれしく思っています。また、このTAMA映画賞に呼んでもらえるような作品に出続けられるように日々、精進していきたい」と抱負を述べた。
片山慎三の商業映画デビュー作「
佐藤は先ほどの松坂の暴露に関して「桃李が全部バラしましたね。俺は予想してました、想定内です。嘘です」ととぼけながら「31歳のときに映像の世界に入りました。今年22年目です。この間に唯一もらった賞はNG大賞。褒められるの大好きですけど、叱られてるような賞だったので初めて褒められた感じがします」と吐露。「よくバイプレイヤーと言いますけど、そういった俳優がこういう賞をいただけることは、日本のエンタメ界が!というと話が大きくなりますが、たくさんの俳優、もしかすると観てる方、そして僕自身の励みになります。ありがとうございました」と話した。
続いて本日思いついたばかりというダジャレを「言わなかったら後悔する。言ったらもっと後悔するかもしれないけど」と迷いつつ「今日11月26日、“いい二朗の日”」と披露。本人の予想に反して、会場からは笑いと万雷の拍手が贈られた。映画ナタリーでは、同授賞式の様子を引き続きレポートする。
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