2015年に日本公開された韓国映画「最後まで行く」が日本でリメイクされる。
イ・ソンギュンが主演した韓国映画「最後まで行く」は、ある事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。韓国では観客動員数345万人を記録し、中国、フランス、フィリピンでリメイクされた。フランス版である「レストレス」は今年2月よりNetflixで配信されている。
日本版「最後まで行く」は陰謀に巻き込まれていく刑事とそれを追う謎の監察官が織りなす、年の瀬の96時間を描いたサスペンスアクション。刑事の工藤が車で危篤の母のもとへ向かっていると、署長から裏金作りに関与しているのではないかと連絡が入る。そんな中で母の死を知った工藤は1人の男をはね飛ばし、殺してしまった。そして工藤は男の遺体を母の棺桶に入れ、一緒に焼こうと試みるが、監察官の矢崎から「お前は人を殺した。知っているぞ」とメッセージが入る。
工藤を岡田、矢崎を綾野が演じた。岡田と綾野は「SP 野望篇」でワンシーンのみ共演していたが、本格的な共演はこれが初めて。なお脚本は藤井と平田研也が共同で執筆した。
岡田はコメントで「綾野剛さんに追い詰められていく人物を演じるのは、今までの映画人生の中で一番エネルギーを使いました」、綾野は「ひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙し続ける関係ですが、僕のその想いが溢れてしまわないか、調整に苦労しました」と共演を振り返る。藤井は「自分でもびっくりするくらい面白い映画が出来ました。1秒も飽きることない、ノンストップエンターテイメントに仕上がっていると思います。そして、新境地の岡田准一さん、綾野剛さんが撮れたと思っています」と期待を煽った。
「最後まで行く」の完成は2023年3月を予定。5月19日に公開される。
岡田准一 コメント
藤井監督とスタッフ、そして綾野剛さんと過ごした撮影期間は、ものづくりの情熱に震える最高の時間でした。
綾野剛さんに追い詰められていく人物を演じるのは、今までの映画人生の中で一番エネルギーを使いました。
日本映画界の希望、藤井監督が織りなす最後まで加速するストーリーを是非ご覧いただきたいです。
綾野剛 コメント
藤井組の新たな作品に参加出来たこと、その撮影の日々は本当に幸せでした。藤井さんはカメレオン監督。常にジャンルレスであって、挑戦への熱量を絶やさない。まだ見たことのない、見せたことのない役の生き方を探求し提示し一緒に走ってくださいます。僕の知らない僕をいつも見つけてくれる無二の監督です。
そしてひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙し続ける関係ですが、僕のその想いが溢れてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました。
嵐のように変化を恐れないこの組の熱意は、総合芸術である事の大切さをいつも更新させてくれます。
ただひたすらかっこいいチームに乗せられて、志高き各部署のスタッフと共に最後まで生き切りました。
是非劇場で目撃ください。
藤井道人 コメント
小学生の時から憧れだった岡田准一さんとの仕事は、自分にとって忘れられない最高にエキサイティングな時間でした。映画に向き合う姿勢、キャスト、スタッフへの気配り、クリエイティブな発想の全てがこれからの自分の映画制作の糧になりました。そして、戦友の綾野剛さんも参加してくれて、自分でもびっくりするくらい面白い映画が出来ました。1秒も飽きることない、ノンストップエンターテイメントに仕上がっていると思います。そして、新境地の岡田准一さん、綾野剛さんが撮れたと思っています。
是非、公開を楽しみにしていてください。
韓国で本作のオリジナル映画を作ったキム・ソンフン監督に敬意をこめて。
西村信次郎(プロデューサー)コメント
不幸、不都合、不条理、不運の連鎖と忖度が一気に押し寄せてきたら…不器用でいきあたりばったり。ドキドキしながらハラハラしながらドタバタしながら何とかしないといけない。上手くいかずさらに困難に陥る。情けないけど可笑しくて愛すべき役をお願いできるのは岡田准一さんしかいませんでした。岡田さん最高です。立場が違う役の綾野剛さんも(ネタバレできませんが)また最高です。藤井道人監督の新たな最高傑作です。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“岡田と綾野は「SP 野望篇」でワンシーンのみ共演していたが、本格的な共演はこれが初めて。なお脚本は藤井と平田研也が共同で執筆”/岡田准一×綾野剛で韓国映画「最後まで行く」をリメイク、監督は藤井道人 - 映画ナタリー https://t.co/8IBptYaDuR