中国で若い世代にヒット、貧しい農民夫婦の愛情を紡ぐ「小さき麦の花」予告公開

2022年のベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された中国映画「小さき麦の花」の予告編がYouTubeで解禁された。

本作は中国西北地方の農村を舞台に、互いに家族から厄介払いされ見合い結婚した貧しい男女を描く物語。「僕たちの家に帰ろう」のリー・ルイジュンが監督を務めた。監督の叔父で実際に農民であるウー・レンリンがヨウティエ、中国ドラマ「オペレーション：レッド・シー」のハイ・チンが障害を抱える女性クイインを演じている。

本国では公開2カ月を経てからTikTokから人気に火がつき、若い世代を中心に興行収入20億円、動員300万人を超えるヒットを記録。「愛という言葉は一度も出てこないが、愛情の本質が極限まで表現されている」（搜狐）という映画評が多くの観客から支持されたという。予告には変わりゆく時代の波にさらされながら、互いに寄り添い、慎ましく生きる農民夫婦の姿が収録された。「どんな人にも運命がある。麦も同じだ」というセリフも。

「小さき麦の花」は2023年2月10日より東京・YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次ロードショー。