映像作家・
古くから漁師町だった千葉・浦安には魚市場があった。工場汚染水の影響で漁業権を放棄し埋立地となった浦安にとって、魚市場は町のシンボルでもある。時代の流れとともに変わっていく魚の流通と消費の形、脈々とつながってきた暮らしを謳歌する浦安の人々。しかし“その瞬間”はゆるやかに、そして突然訪れる。
本作を鑑賞したラッパーの
「浦安魚市場のこと」は12月17日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される予定。
栗原友(料理家・築地クリトモ商店)コメント
無くなってから気づく大切さ。大切なものを守るためにやらなければならないこと、やるべきことはその時にならないとわからないものです。日本の魚食需要が回復しつつある今だからこそ、できることはまだまだたくさんあると改めて考えさせられました。
白央篤司(フードライター)コメント
見終えて「ああ、もう市場はないのだ」とたまらなく寂しかった。行っておきたかったと悔やまれてならなかった。見納めだ、と目頭をおさえた「泉銀」のおかあさんの声に胸を打たれる。森田釣竿さんはじめ、地元有志の方々の熱い思いが心に残る。愛惜という尊くうつくしい気持ちに満ちあふれた98分だった。
武田砂鉄(ライター)コメント
これまで淡々と繰り返されてきた毎日が、途絶えると知った途端に愛おしくなる。そういう経験を、私たちは何度も何度も繰り返してしまう。この儚さの中に見える力強さを、どうしたら忘れずにいられるのだろう。
DARTHREIDER(ラッパー)コメント
掛け声が飛び交い、身体が波打ち、魚が飛び跳ね、リズミカルに包丁が動き、金銭が飛び交い、笑い声が起きる。魚市場にはエネルギーがドクンドクン脈打っている。このエネルギーが途絶えたら人は衰退するしかないのではないか? シャッターが降りる前に、魚を食え!
浜岡賢次(マンガ家)コメント
浦安魚市場はたまに鰻などを買いに行っていました。本作の人情味あふれる場面を見てもっと行っとけば良かったと思いました。今度移転して続けてる泉銀さんや他のお店屋さんに行ってみます!
森直人(映画評論家)コメント
森田釣竿のチャーミングな個性とカリスマ性に引っ張られるうち、いつしか涙。これは日本の水産業の危機的側面や、固有の魚食文化、グローバリズムとローカリズムといった主題を抉りつつ、何より「場」の大切さについて考えさせられる一本である。
歌川達人の映画作品
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フミ☆ユキ(ゆきねぇ) @fumiyuki727
漁港の船長出てるじゃん
観たい https://t.co/D1IZPevJD0