訪日中のドイツ大統領、フランク=ヴァルター・シュタインマイヤーが、映画分野の人材育成プロジェクト「タレンツ・トーキョー2022」を視察。それを記念し、ドイツと日本の映画・映像の交流に関する特別イベントが、11月2日に東京のゲーテ・インスティトゥート東京で行われた。
シュタインマイヤーは「タレンツ・トーキョー」の修了生や今年の参加者15名と交流。東京都知事の小池百合子も訪れ、「大統領に、アジアの各都市から参加しているタレンツの、映画に向けた熱意に触れていただくまたとない機会です。今回の参加者が手がけた作品を、大統領にお目にかける日が来ることを望んでいます」と挨拶した。
イベントにはタレンツ・トーキョーの修了生として「PLAN75」の監督・
石川は「日本で出資者を見つけるのは本当に大変です。特に社会問題等をテーマとした深刻な内容はより難しい。なので『ある男』はヨーロッパをはじめ、海外でも上映されたのは私にとっても新しいチャレンジでした」と述べ、チェンは、2010年の『タレンツ・トーキョー』(当時の名称は『ネクスト・マスターズ・トーキョー』)に参加できたことが転機となったと明かして「こうして12年後に講師として参加できて非常にうれしいです」と感謝した。
また大統領に随行して来日中のベルリン映画祭前ディレクターで、「ベルリナーレ・タレンツ」創設者でもあるディーター・コスリックは「国際的に映画を製作し、さらに大きな成功を収めている『タレンツ・トーキョー』の卒業生と今日またこうやって一緒に集まれたことをうれしく思います。『ベルリナーレ・タレンツ』は、若いフィルムメイカーにとって巨匠との出会いという初めての体験を促す場所として2003年に創設しました。今ではタレンツ・プログラムの1万人に上る修了生を輩出するなど、参加者同士のネットワーキングが世界中で次々と生まれています」と同プロジェクトの意義を説いた。
「タレンツ・トーキョー」は2010年から東京フィルメックスの期間中に行われている映画人材育成キャンプ。映画監督やプロデューサーを目指すアジアの参加者に対して、第一線で活躍するプロフェッショナルからの講義や、映画関係者に向けてのプレゼンテーションを通じ、映画製作のノウハウとネットワーク構築の機会を提供する。「タレンツ・トーキョー2022」は11月5日まで開催。
ゲーテ・インスティトゥート東京 |Goethe-Institut Tokyo @GI_Tokyo
📸カルチャーニュースサイトの @eiga_natalie に、先週水曜のシュタインマイヤー大統領のタレンツ・トーキョー @TalentsTokyo 訪問の記事が掲載されました。
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