実際に起きた嘱託殺人未遂事件がモチーフ、「TOCKA[タスカー]」公開

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実際に起きた嘱託殺人未遂事件をモチーフに企画制作された映画「TOCKA[タスカー]」が公開される。

「TOCKA[タスカー]」

「TOCKA[タスカー]」

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「TOCKA[タスカー]」ポスタービジュアル

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オホーツク海沿岸の国境の町「根室」でロシア人相手の中古電器店を営む男・章二には死にたい理由があった。自死ではなく殺されたいと願う章二は、シンガーの夢をあきらめ生きる意味を失った女・早紀、先の見えない生活に疲れていた廃品回収業の青年・幸人と出会う。そして章二の事情を知った早紀と幸人は、ある計画を立てる。

「TOCKA[タスカー]」

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監督を務めたのは「YUMENO(ユメノ)」の鎌田義孝金子清文が章二、菜葉菜が早紀、佐野弘樹が幸人を演じたほか、松浦祐也川瀬陽太足立正生もキャストに名を連ねた。なお“TOCKA[タスカー]”はロシア語で「憂鬱」「郷愁」「憂愁」「絶望」などを意味し、その反意として「憧れ」「まだ見ぬものへの魂の探求」などの解釈がある。

「TOCKA[タスカー]」は11月18日に北海道・サツゲキで先行公開。2023年2月18日より東京・ユーロスペースほか全国で順次上映される。

鎌田義孝 コメント

鎌田義孝

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企画を考え始めたのは2006年頃。きっかけは二つの事件でした。一つは東京都中央区の中古電気販売の社長が、ネットで出会った少年に自らの殺害を託すが、未遂に終わった嘱託殺人事件。もう一つ、同じ頃、韓国で起きた同様の事件。依頼したサラリーマンは、青年に殺害され目的を果たした─。この紙一重の差は何なのか? “本人の意志を受けて、他者がその人を殺すこと”=“人間の命を最後に自由にすること”。その是非に自分は答えを出せなかった。だから撮りたかった。
今、世界が長寿社会へ進む中、血縁の無い者同志が、命の終わり方を考えることは非常に重要なことだと思う。俺もおっさんだ。友も親父も死んだ。そして2022年、ゴダールが“自殺幇助で死んだ”という事実が、突き刺さる。
私が生まれ育った北海道はアジアの辺境地。ロシア、中国、アメリカ、日本に翻弄され続けている特殊なエリアだ。ここから世界に発信したい。映画「TOCKA[タスカー]」が、一人でも多くの人の心に届きますよう願っています。

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(c)2022 KAMADA FILM

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敦賀零@脚本家・漫画原作 @REI19881013

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