森達也監督作「福田村事件」釜山国際映画祭の企画マーケットで受賞

森達也の監督作「福田村事件（仮題）」が、釜山国際映画祭に併設されている企画マーケット「Asian Project Market（APM）2022」にて「NUTRILITE Award（ニュートリライト賞）」を受賞した。

関東大震災の5日後、9人の行商団員が千葉・福田村で虐殺された事件を題材とする本作。日本統治下の京城（現ソウル）で教職に就いていたが故郷の福田村に帰ってくる澤田智一を井浦新、智一の妻・静子を田中麗奈が演じた。

「APM 2022」には、森、統括プロデュ―サーの小林三四郎、海外担当のアソシエイトプロデューサー・比嘉世津子が参加。「NUTRILITE Award」は、今後の展開がもっとも期待される優秀な企画に贈られるものだ。

なお本作に対して韓国、台湾の配給会社や、カンボジア、フランスのポストプロ会社から共同製作のオファーがあったほか、2023年度のアジアの2つの映画祭、ヨーロッパの映画祭から出品の依頼が届いたことが発表されている。

「福田村事件（仮題）」は2023年晩夏に公開される予定。