「パラレル・マザーズ」ペドロ・アルモドバルのインタビュー到着、撮り下ろし写真も

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パラレル・マザーズ」より、監督を務めるペドロ・アルモドバルのコメントが到着した。

ペドロ・アルモドバル

ペドロ・アルモドバル

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本作は、同じ日に出産した2人のシングルマザー・ジャニスとアナの数奇な運命を描くヒューマンドラマ。フォトグラファーのジャニスをペネロペ・クルス、17歳のアナをミレナ・スミットが演じ、イスラエル・エレハルデアイタナ・サンチェス=ギヨン、ロッシ・デ・パルマ、フリエタ・セラーノがキャストに名を連ねた。

本作についてアルモドバルは、「この物語でそもそも描きたかったのは、思いがけずシングルマザーとなったジャニスの苦悩であり、彼女とアナ、そして娘たちの物語であり、ジャニスが生きる道徳的ジレンマだった」とその主題を明かす。主人公であるジャニスのキャラクターや、もう1人のシングルマザーであるアナとの関係性については「ジャニスは、劇中の大部分において2つの大きな意図を持って行動している。内なる葛藤と恐怖を胸に秘めているのさ。アナが彼女の新しい役割として適応する反面、罪悪感を増幅する存在にもなる」と言及した。

映画のもう1つの重要なテーマとなるのがスペイン内戦。本作では現代を生きるジャニスとアナの物語が並行し、先祖や家族と一緒の墓地に入ることが難しかった内戦時代の共同墓地についても描かれている。アルモドバルは「ジャニスを主軸にするために、フランコ政権時代の共同墓地については、わずかに触れる形で描いた。物語にその要素を加えることが、今日のスペインにおける社会問題の1つだという認識を与えるきっかけになることを願っている」と、あくまでもストーリーの核となる部分は母子の物語であることを強調しつつ「自身の作品の中でこれほどまでに自由に内戦時代について語ったことは今までにない。どちらにせよ、活動家精神でやっているわけでもないし、スペインを変えようなんて思い上がっているわけでもない。ただ、自分の周りにあるものをできるだけ正確に表現しようとしただけなんだ」と語った。

左からミレナ・スミット、ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル。

左からミレナ・スミット、ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル。[拡大]

またアルモドバル、クルス、スミットらを写した撮り下ろし写真も公開。カラフルではっきりとした色が混在する、アルモドバル独自の色彩感覚がうかがえる3枚だ。

「パラレル・マザーズ」は11月3日に東京のヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほかで公開。

※「パラレル・マザーズ」はR15+指定作品

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(c) Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU

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